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Channel: サブカルチャーマシンガン
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24年ぶりの再会。/ナースエンジェルりりかSOS 第1話「白き天使舞いおりて」 感想

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                                 観てました。









元旦の日に通販で「ナースエンジェルりりかSOS」のDVD—BOXを買いました
このアニメは自分が小学生の頃放送されていたアニメで、ご多分に漏れず自分も観てたんですけど・・・
一番思い出深いのはやはり小室哲哉が作曲・アレンジの主題歌で、でも後期の主題歌も一部覚えてるんで、
まあきっと最後まで観てたんじゃないかな、とは思います
っていうか、
初代OPの写真で終わる絵コンテだとか、
「淋しい」って漢字このアニメで覚えたな。。とか、
何度も繰り返し観てると結構色々なことを思い出して来て楽しくなって来たので(笑
続くかどうか分かりませんがここから1話1話を紐解いてもう一度りりかの雄姿に会いに行きたい、と思う。








当時どれくらいハマってたのかはよく覚えてないんですけど・・・
ただ、間違いなく姉か妹の影響で観てたとは思います
その上、主題歌で漢字覚えるくらいだから流し見でもなかったとは思いますが、
多分他の魔法少女系のアニメと比べて若干クールで大人っぽいのに惹かれてたんでしょうね
その後、セイントテールっていう更に大人っぽい少女アニメを観てたんですが・・・
しかし、りりかとセイントテールの大人っぽさは似てるようで違う
だから当時も別モノとして観れてたんでしょうね
大人になって観返すまでに20年以上掛かってるので勿論記憶から抜け落ちてる部分もあるんですが、
ただこのアニメのOPを観返してるとそういう大人っぽさに憧憬の念を抱いていた記憶と、
当時横浜の団地でひっそりとこのアニメにハマってた淡い記憶が蘇って来るんです
全35話ですし、頑張って今年中には感想終わらせたいなって思います。
とんでぶーりんの感想止まってるけど







で、初回なんですがいきなり演出がキてます
初回は監督でもある「マサルさん」「僕等がいた。」でお馴染みの大地丙太郎さんが絵コンテ・演出なんですけど
いきなりJSたちのスカートがはためきまくり、なのにドヤ顔で突っ立っている・・・という謎のシーンから始まります
けど、振り返ってみると「風の強い日=何かの始まり」「多くの子たちを惹きつける人物(運命)の登場」という意味合いで、
こういう仰々しい演出が必要だったんだろうなあ・・・って個人的には思います
転入前から噂になっていたであろう空前の美少年・加納先輩の登場シーンだったんですけど、
ある意味彼の存在自体が“非日常の始まりである”という事をああいうシーンを通して伝えたかったんでしょうね
同時に、アニメのファーストインプレッションとしても秀逸な冒頭の演出だったように改めて感じました。







特典のインタビュー冊子によると、
本作は「日常描写」と「バトルアクション」の両立を目指したアニメだったらしいです
なるほど、確かに言われてみればこの1話でもきれいにその両方の良さが描かれていると言えます
幼馴染の星夜とりりかの微笑ましくてちょっと秘めた恋心が垣間見れるこしょばゆさ、
加納先輩の親衛隊長を務めるみゆきの面白おかしい嫉妬具合、
初回から既にキュンと来る三角関係が築けてるのでスムーズにキャラの魅力/作劇に入り込める作りになってて大満足でした。

でも、
そんな風に思えるのも、
ある種自分が大人になった証拠なのかもしれませんね
当時俺小学生だったんですけど、小学生が小学生の恋愛模様観て「微笑ましいな~」なんて普通思わないじゃないですか?笑
なんかそういう意味合いではむしろどんどん子供の頃観てたアニメ観返すべきなのでは?って思って来ましたけど・・・
でもなんというか、「子供の嫉妬」ってただただ可愛くて純粋で分かりやすくてイイんですよね(笑)。
また、主役のりりかがとってもいい子で優しくて、すっごく可愛くて・・・
思わず見惚れてしまうカットも幾つもあって素敵でしたね。
まだ年端もいかない女の子なのに、
時折ドキッとするくらい大人っぽい表情を見せたりする、
多分子供の時もそんなりりか/ナースエンジェルの表情にヤラれてたんだろうな~ってなんとなく思いました








しかし一方で、
バトルシーンはかなり本格的ですね
まず、相手するのが自分の何倍もの体格の鎧、って時点で凄い。
さっきまで少女漫画してたのに、いきなりドラゴンクエスト的なモンスターが登場するセンスが堪らないです
つまり、本当の意味で命懸け、ある意味肉体派の魔法少女の先駆けなんじゃないか?とも感じましたが、
そんなナースエンジェルの初バトルシーンは理屈じゃない良さが確かにありました
りりかとナースエンジェルが同調することによって生まれるどちらでもない人格の妙、
肉弾戦も魔法戦もこなせるりりかの格好良さと美しさに魅せられました

ただ、
りりかは「敵をこらしめる」「やっつける」というよりは、
邪気を振り払う=病を取り除く~というリアルナースっぽい立ち振る舞いなのがオリジナリティなのかな、って思いました
その証拠に鎧は破壊してないし、操られていた人間も聖なる力で目を醒まさせただけ・・・とも言える
その源は、りりかの誰よりも明るくて優しい心なのかな、、、って思うと少しグッと来ますね

何より、
前半星夜に散々助けられていた描写があったからこそ、
そんな星夜の頑張りと傷付きに涙し「守りたい!」という想いの強さを見せつける、
そんなりりかの「守られるばかりではない優しさと逞しさ」がナースエンジェル足り得たんだろうな。。と
そういう風に思える“二人の絆”とりりか/ナースエンジェルの確かな美しさが光っていた高水準の初回に仕上がっていますね。
男の子も女の子の為に頑張るし、女の子も男の子の為に頑張る・・・という関係性の妙が特に素敵だったように思います。







最後、
加納先輩の謎の笑みと共にEDに突入する演出がまたドラマティックで良いんですよね(笑
加納先輩は恐らくこの世界の引き金、りりかに力を授ける為に来たのか、それとも・・・?という
実に絶妙なポジションで登場、と引きに対する意識も高い抜群の第1話だったかと
りりかの恋も、バトルも、前途多難っぽいですが、
だからこそ面白くもあるんでしょうね。
色々な意味で説得力に満ちてたのも含めて改めて「りりか、面白い!」と思えて個人的に幸せでした!













最後に・・・りりかは天使!(結局それかよ笑)




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