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Channel: サブカルチャーマシンガン
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言えなかった本音。/アクタージュ 第48話「別れ」 感想(週刊少年ジャンプ2019年6・7号)

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                            景は阿良也すら変える(か?)









阿良也がジョバンニと完全に同調出来ている・・・のだとしたら、
やはりそこにはカムパネルラ(巌さん)への「依存」が大なり小なりあると思ってました
それがここまではっきりと反映されるとは思ってませんでしたが、だからこそ熱くドラマティックな展開でもあります。
 誰かに依存している状態~というのは「信頼」とか「絆」とかそういう言葉で誤魔化しがちですが、
逆に言えば「一人では立てない」って状態でもあると思うんですよ
最後の阿良也のセリフは恐らく天然だとは思いますが、
だからこそ、
ジョバンニも、
阿良也も、
本当は「一人では立てていない」という事実の証明になっているように個人的には感じましたね。







でも、
本当に「芯」となる自分が居れば人は誰だって生きていける、と思う
依存、ではなく、共存出来れば人生もきっと変わって行くはず。
むしろここからが真のスタート、
自分の足で考えて、
自分の手で想像して、
今までの自分をぶっ壊して新しい自分を作っていけるはず
そして、
その為の技術なんて本当は誰もが持っている
阿良也の目にずっと映って来た巌さんは、「そう(偉大に)見えている」ことこそが一つの答えだと思うんですよね
それは以前千世子が夜凪ちゃんとのデートで示してみせたように・・・というのは勝手な自分の展望ですが、
今まで驚かされて見せつけられて来た分、今度は夜凪ちゃんのターンなのは誰でも分かると思う


ただ、
アドリブっちゃあアドリブだとは思うけど、
劇としてはこれ最高に盛り上がるだろうなあ・・・とも思います(笑
カムパネルラの異変に気付いていながらずっと気付かない振りで傷付かずにここまで来た
阿良也もまた巌さんの異変には気付いていたけど誤魔化していた、、、という仕掛けもまた上手さを感じますね。
今現段階ではある意味これ以上ない演技だと思えるのがまた今週及びこの劇の面白味でもあります
今すぐにでも続きが読みたくなる演出の妙が週間の連載作品としての秀逸さを感じさせますが、
また2週間待たなければいけない・・・というのが実にニクいですね(笑
非常に切ない物語に仕上がって来てますけど、
その分最後に「何か」が得られると信じて今週の感想を締めたいと思います
純粋に劇中劇として面白い上に、キャラの心情も同時に楽しめるアクタージュの“旨み”が詰まっていた48話目でした。


何度も読み返していると、最後の阿良也の表情でちょっと泣きそうになりますね。











しかし、
2週間以上空いたからか、
正直自分でも思ってた以上にアクタージュ成分を欲していて、
駅でジャンプを購入してから電車の中で真っ先に熟読するレベルで楽しんでいる自分が居ましたね
やっぱこの人らのお話の演出力と絵の表現力が心底大好きみたいです。
今年も、ジャンプ一押しの漫画としてアクタを全力で応援していくのでお好きな方は是非よろしくお願いします!
そして羽根つきしてる夜凪ちゃんの扉絵も可愛かった・・・!笑





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