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Channel: サブカルチャーマシンガン
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居場所を増やせ。/アクタージュ 第78話「夜凪の怒り」 感想(週刊少年ジャンプ2019年39号)

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怒りと悲しみは似ている・・・確かに。
以前、自身も強烈な怒り(恨み)を覚えた事もあったが、
あれも根底には悲しみ、、、のようなものが一番強かった気がする
そう考えると、
殆どの怒りは悲しみを元に作られている、ともいえる
そうなると、悲しみを元に怒りを表現することも可能。。という事で
(色々な意味で)上手い方法論を提示したなあ、、、って今週分を読んで思いました。







別にアイドルじゃないんだから恋愛しても良いと思うけど、
でも今の夜凪ちゃんには時期尚早だろうな~とも思うので
そういう意味ではかなり絶妙な解決方法だと言える
言われてみれば、
自分を理解してくれない~だったり、
自分を裏切った~だったり、
不誠実な対応に怒ったり、
そういうのは結局「信頼」という前提を不意にされた悲哀から来るものだと思うので・・・
だとすれば、その悲しみ=怒りを、そのまんま今回の劇に当てはめるのも可能だと感じるのです
だって、今回の役どころが抱えている「怒り」もきっと、「悲しみ」から来るものだと思うから。。
そう考えると、「よりリアルな芝居を」という意味で夜凪ちゃんにも勝算が生まれる可能性もあると思います







それもきっと、
一人でグダグダ考えている内にはきっと辿り着かなかった答えで、
ひなという「友達」を通して見え始めた答えだったりするんでしょう
それは役者同士という殻の中に閉じこもってたら見えなかったものに違いない

自分の定義を増やす・・・
例えば、
役者オンリーの人生だったならば、
そこで躓いたり先が見えなくなったらきっとそこで行き詰ってしまう
だけど、「友達」という定義を増やしたことによって、「自分は大丈夫」だと思える、
「自分はそれだけの人間じゃない。」という感覚を得ることが出来る・・・
そう考えると、
一つのものに熱中し過ぎるのも危険だったりするのかもしれない

なんでしょうね、
今まで、
夜凪ちゃんには「役者としての自分」しかなかった
だから、そこで悩んだり迷ったりしたらただ自分の中で苦しんで足掻いて、
でも今回は味方が敵になって天使も敵になったから頼れる相手もいなくて・・・
そういう時に、
色々話を聞いてくれたり、
一緒にバカやってくれたりするだけで、
凄く心が楽になる・・・精神的に救われる。っていう、
そういう効能と気付きがあったエピソードに思えました。








で、今回のこのメッセージもまた、
現実に持ち込んで活かせるようにも思うのです
自分の定義を増やせ・・・
自分の居場所を増やせ。
自分の定義が少なければ少ないほど、そこで悩んだり行き詰ったり落ち込んだりする時間も増える
だけど、自分の定義を増やせば増やすほど、「それだけの人間じゃない。」って割り切れるようになると思うんです
そんでそういうのってきっと大事だと思うんですよね。価値なんてどうでもいいけど、豊かさに繋がると思うから。












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