
先週の日曜日にPIERROTのライブを有明で観ました。
初日のレポに続いて、二日目のレポです。
初日はこちら
PIERROT「END OF THE WORLD LINE」@有明アリーナ 25.2.8
2DAYS共に参加したのは
去年秋のDIRとの対バンライブの初日に参加して
二日目は参加しなかったら結構セトリが変わっていて。
これは、
行けるなら2DAYS参加した方が良いかもしれない。という判断で来訪しました
そもそもチケット取る時は「これで当分無いかも。」とか思ってたんで。
あるとしても夏以降だと思ってたんで春にまた2DAYSあるとは予想してませんでした(笑)。
このライブに参加する前の心境などは初日に書きましたので、
前置きは手短に本編のレポに参ります。
では、以下。

再びの有明アリーナ。2DAYSライブの良いところは、
一度終わっても「また明日があるんだ。」とワクワクが持続するところにある。
あと単純に二日間同じ場所に来れるのも嬉しい。
駅から結構歩く会場だけど、
個人的にはそれもまた"辿り着いた感"があって好き。
この日は、
初日とは違ってステージに鉄格子?みたいなものが設置されていた
それと前日銀テープの特効が届く位置で観たであろうお客さんが
わざわざ余分に取って4階席の方々に配っていた
自分も頂いたのだが、これは嬉しかった
その日の良い記念になるし…
その人がこのブログを見てる可能性はほぼ無いと思われるが、
心の中では物凄く感謝している。
ありがとうございました。
一曲目は「HEAVEN」
鉄格子の中で演奏しながら羽根が舞い散る演出や、
4階席で鑑賞してたのでレーザーが出てる場所がまた綺麗で見とれていた
サビメロの拡がりと苦悩が滲む歌詞に浸りつつ、
王道の90’s J-ROCK感がスゴかった「新月」
まあこの曲は00年代のアルバムの曲ですけど。
突き刺すギターフレーズにテンション上がりつつ、この曲の時は
「あぁ、コンサート感すごいなぁ。」と鑑賞してる席が子供の頃母親に連れられて
観に行っていたコンサート達の席に酷似してたので、
そんなノスタルジー感にも陶酔していました。
つまり、
どこの席であろうが(多分)自分は楽しめてしまうんだろうなぁ、と。
意味合いを見い出すのは割と得意だから笑
この日もパン!とデカい音の特効と共に披露した「ENEMY」
終わり際に華麗に回転するキリトの立ち振る舞いもカッコ良かった。
シャウトもキマっていた「セルロイド」、
そして、
PIERROTのライブでは欠かせない初期からの人気曲「Adolf」
サビの歌唱がとても伸びやかで、でも、ダークな世界観で会場を包み込んでゆく。
そのゾクゾクする感じがとても素晴らしかった。
それと
インディーズの頃の楽曲で
未だに(綺麗に埋まった)有明アリーナとかで観客をしっかり沸かせている
そんな光景が「なんか良いなぁ。」と感じながら観ていました
やっぱり90年代のV系ってここしかない無い魅力があると想うのよね。
痛み在る歌詞をポップなメロディに乗せて歌い切る「脳内モルヒネ」
中学生の頃はこの曲がとても好きで…というか、
曲もそうだけどタイトルが大好きでしたね
あの頃は、
V系の退廃的で憂鬱な感じに憧れてたから。
それと去年秋も思ったけどこの曲の時のキリトの動きはかなりキュートですね
サビの腕の動きとか。
キリト「愛し合おうぜー!」
「フゥー!」と
若干忌野清志郎みたいなMCをしつつ、
イントロのギターリフの煌めきからして最高だった「MAGNET HOLIC」
管理人はメジャー1st「FINALE」を母親に買って貰った〜という思い出があるので、
それもあってあのアルバムからの曲が来るとやっぱり嬉しいですね
当時は、
槇原敬之の「Cicada」も同時期に出てたので
結構危なかったというか…要望が却下される可能性もあったのです
結果的には母親の英断でどちらも買って貰えたんですけど…今考えると本当に感謝だわ。
この曲は、
ライブで聴くととってもドラマチックで
妙に感動して泣きそうになってしまいますね
近未来的な歌詞がまた生で聴くとよりグッと来る。
この日も途中KOHTAのソロスポットがあり「ブイーン!」と鳴り響く
重厚なベースサウンドもまた最高でした。
重厚なベースサウンドと言えば、
「深い眠りが覚めたら」
前日のアンコールに演った曲をここに持って来たか、と。
希望の匂いのするロッカバラードで「もっと遠くへ歩いてみようか」という
シンプルな歌詞が胸に沁みる一曲でした
この曲、
かなり存在感あって大好きでした。
序盤が終わり、
中盤の皮切りに「鬼と桜」
Aメロ聴いてたら歌謡曲からの影響も感じたりした
赤ピンクな照明がまた綺麗で見とれてしまう
そして、
「ただ君の事だけを想いたいよ」
この部分で心を込めて歌っているキリトの歌唱がまた胸に残る仕上がりでした。
サビのオルタナ感も改めて恍惚的に感じた
二日連続で演奏してる曲って
その分、より身体に脳に馴染む感覚もあったりして、
そういう意味でも2DAYSライブに両日参加するのって悪くないですね
音楽なんて聴けば聴くほど発見或いは感じ方に変化があったりもするからね。
キリトの「うーうーうー!」みたいなボーカリゼイションも聴いてて気持ち良かった「ドラキュラ」
アイジの首に後ろから噛み付くフリをして吸血鬼っぽく振る舞ってたのも面白かった
ダーク&ヘヴィ、なおかつ、メロディアスな音像で鮮やかに魅せられた!
更に、
「もっと狂っちまおうぜー!」
「ああ"ーっ!!」とキリトが叫び始まった「HAKEN KREUZ」
この曲と「Adolf」はPIERROTの世界観には欠かせない気もしますね
ステージには火炎が燃え盛り、
うねるサビメロは内側からグツグツと煮えたぎるものがあり…
正に聴き手の中の怪物を炙り出すPIERROTにしか出来ない衝動で創られてると感じた
中盤のハイライトとして「PSYCHEDELIC LOVER」があった
MCで
「一人残らずキ○ガイが集まってる」
「キ○ガイのパワーがアリーナクラスを超えた」と扇動しつつ、
この日も五分割のビジョンが胸熱な演出も含めて、
希望のロックンロールを高らかに鳴らしていました
この曲は、
「やっと芽生えた衝動 確信に満ちた表情」と
当時流行していたヒップホップからの影響も感じる
韻を踏んだ歌詞も聴いてて気持ちがいい
「君がこれまで失くしたものを 僕がまた創りだそう」というフレーズが、
ダークな世界観も際立つPIERROTだからこそ、
また余計に沁みるというか・・・
正に、
陰があるからこその光
光があるからこその陰。
それは続く「REBIRTH DAY」でも強く感じた
この曲は去年秋の「ANDROGYNOS」で聴いた時もかなり感触が良かったので
このライブシリーズでも是非聴きたい!と思ってたので嬉しかった
「それでも足を止めないで」というフレーズが、
より胸に突き刺さる感じがした。
それは、
ここまででダークで物悲しい曲を沢山歌っているからこそ、
素直に心に刺さったのかもしれない。
そしてそれもまたPIERROTらしいというか、世界観の一つだよなぁ。
と感じたりもしましたね
暗闇から一歩踏み出す勇気をくれる。
アカペラから始まって、
曲名通り真っ赤に染まったステージ&ビジョンの演出も美しかった「真っ赤な花」
この曲はより歌を際立たせる様に演奏してる感じがあって、
そんなお膳立てされたキリトの歌唱がまた非常に丁寧に感じられて素敵な一幕でした
「モノクロの景色に真っ赤な花びらを描こう」ってフレーズは
お前の人生お前で面白くしてみせろよ!みたいなメッセージ性を受けたりもしましたね。
堂々とした表現と演出に大きな拍手が起こっていました。
さて、
ライブも終盤。
個人的に、
PIERROTの楽曲の中で一番好きと言っても過言ではない「MAD SKY-鋼鉄の救世主-」
初日も書いたけど、これ以上ないくらいビジュアル系っぽい曲名ですよね
PIERROTの中でそうなのは勿論、
ここまで一目でV系の曲だ〜って分かる題名も早々無いのでは
思い付くのはLa’cryma Christiの「ひび割れた鏡に映った私を殺した後…」くらい
いや、
今思い浮かばないだけで、
ちゃんと探せばもっとあるかもしれない笑
ドクドクと脈打つ様なベースに切り裂く様なギターサウンド、
そしてこの日も後半の「聞こえてくる」のタイミングで一斉に観客の大声援…
最高でした。
それと、
ラスサビの「狂った空の下」ってフレーズ、
あのデカい空間で聴いているからか、すごく音楽的オルガスムを感じたというか、
有り体にめちゃくちゃ気持ち良かったですね
そういう中で生きていこう。みたいな。
そう考えると、
本質は前向きな曲なのかもしれぬ。
そして、
ライブに於ける起爆剤になっているキラーチューン「CREATURE」
キリトに散々「令和のキ○ガイ」と煽られていたので笑
その中でも、
一番馬鹿になってやろう。と
散々狂いまくって盛り上がるのがあまりにも楽しすぎた
この曲及びこの時間だけはホントPIERROTのライブならではだなぁ、と思う
歌詞も、
「もっと感じたい君の中に潜んでる「怪物」を」と
暗に狂い咲く事を示唆してる様に感じますしね。
この曲の時は海外でのライブに参加してるのかな?という気分になる
ヘドバン祭りにキ○ガイ祭り…..
モッシュピットやダイブとはまた違う形の"魂の解放"がありました。
スゴかった。あの時間が大好きでした!!
切なさも漂うメロディに浸った「満月に照らされた最後の言葉」
官能的なギターリフに「マジで有明アリーナぶっ壊そうぜー!!」と叫び始まった「蜘蛛の意図」
疾走感の塊の様な音像に興奮しつつ、この曲で本編はエンディング
最後の、
アイジの「ギュイーン!」と残響も格好良いギターフレーズに痺れた一幕も。
勿論アンコールも敢行。
美メロが光るバラッド「ANSWER」を鳴らし、
メロディアスに聴かせた「HILL-幻覚の雪-」がまた良かった
サビの歌唱がエモーショナルに感じたし、這う様なベースサウンドがまた恍惚的だった
それと、
「君にまだ届いていない」ってフレーズがまた聴いてて胸に沁みましたね。
耽美なギターリフ、
跳ねるドラムの気持ち良さ、
ステージを縦横無尽に駆け回るキリトの動きにもテンションが上がった「ATENA」
サビの伸びやかな歌唱にもウットリしつつ、
この曲の時のメンバーが伸び伸びやってる雰囲気にもニッコリしましたねぇ。
ここで最後のMCへ。
キリトが「楽しいですかー?!」と呼びかけてから各々のMC
TAKEO 「令和にもっともっと狂った君達を見たい」
KOHTA 「(一言)グレイト!」 →失笑→「・・・こんなに滑るとは(苦笑)」
潤「(ピエラーに対して)よくぞここまで生き抜いてくれた」
アイジ「マジで最高っす今日!」「(俺ら)現役だな〜と思って」
「生きてるって感じるわ〜ありがとう!」
キリト「(アイジの発言に対して)現役ですよ!退いてないですよ!笑」
「ピエロ、現役ですよ。昨日も現役です」
「また次の約束(Kアリーナ横浜)があるっていいね」
「また新しい歴史を創ってゆきましょう!」
そんな流れの後に、
希望のギターリフが鳴り響き「HUMAN GATE」
この曲ではしんどい中でもなんとか作り笑い等をして生きている
そんな姿すら肯定してくれている気がしていてよりグッと来る一曲
歌詞だけではなく、重厚でリズミカルなドラミングなどサウンド面も勿論快感でした
ハンドクラップも、みんなが特効の銀テープを掲げながら騒いでいる様も素晴らしかった
最後の最後はインディーズ時代の名曲「SEPIA」にて締め
そう言えば、
去年秋の「ANDROGYNOS」初日のラストもこの曲でした
淡いラブソングで、この日は「あの日の君には逢えない」って部分で
昔好きだった人を想起しながら切なく聴いていました
我ながら、純粋で健気な楽しみ方だと思う笑
でも、
それが出来たのもPIERROTの表現力があってこそ。
やっぱり人間って未練とかそういう感情に浸ってる時もある種の高揚感があると思うから。
過去の憧憬とか…..
そういう意味ではそんな残り香を放出して終わるやり方もこれはこれで印象に残るな、と。
初日とはまた違うカタルシスと満足感を抱いてお世話になった有明アリーナを後にしたのでした。
ありがとうございました!!!!!
1.HEAVEN
2.新月
3.ENEMY
4.セルロイド
5.Adolf
6.脳内モルヒネ
7.MAGNET HOLIC
8.深い眠りが覚めたら
9.鬼と桜
10.ドラキュラ
11.HAKEN KREUZ
12.PSYCHEDELIC LOVER
13.REBIRTH DAY
14.真っ赤な花
15.MAD SKY-鋼鉄の救世主-
16.CREATURE
17.満月に照らされた最後の言葉
18.蜘蛛の意図
19.ANSWER
20.HILL-幻覚の雪-
21.ATENA
22.HUMAN GATE
23.SEPIA

今回、
去年秋のDIR EN GREYとの対バンを含めて
短期間にPIERROTのライブを3回も観る機会に恵まれまして、
その中でPIERROTというバンドの輪郭がより分かった気がします
元々2017年に観たのが最初でしたけど、
あの頃よりも、
もっと理解が深まったというか…
ライブで聴いて更に大好きになった曲もあるし。
本当に、
令和の今PIERROTのライブに通えてる事自体が幸福だな〜と
観たいのに(活動してなくて)観れないバンドも多いので、
観れるなら観ておきたい〜って強く感じる今日この頃です
子供の頃の思い出のバンドや歌手なら特にね。
そういう年齢って事ですね。
最後に全員集合するシーンでキリトが「PIERROT、改めてサイコーのバンドです!」と
笑顔で宣言していたのもリスナーとしてかなりグッと来ました。。
Kアリーナ横浜のライブも、
チケットが無事に取れましたらゆきたいですね
管理人は生まれと育ちは横浜市なのでこれまた感慨深い夜になりそう。