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ゆらぎ荘の幽奈さん 第20話「幽奈様が(上空から)みてる」 感想(週刊少年ジャンプ2016年30号)

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例えば、不良が子犬(動物)を助けたり、普段不真面目な人がたまに良い事するとバカみたいに受け入れられる現実がありますが
その逆、、、真面目に頑張ってる人がたまにポカしたり失敗したりすると手の平を返したように責めたり貶したりする
でも個人的には「それ違うだろ。」って思うんです
いつもいつも頑張って、ちゃんと貢献してくれた人をないがしろにして
「たまに」頑張る人を尊く思い持ち上げる・・・っていうのは正直どうなんだろう?って感じるんです
感謝するところが違うだろ、っていうか、あまりにも恒常的な頑張りが無視されがちだなあ。って思うのが正直な気持ちですね

他人は、(勝手に)その人に対して「こういう人で、こういう考えをもって~」とイメージを押し付けますけど
そもそも、そんなイメージ自体がその人(ら)がその人(ら)の中で勝手に創り上げたものであって
そんなイメージとのギャップ、乖離に悩まされるなんてのは日常茶飯事なお話でもあります
あまりに美しい幻想を他人に描くのは勝手ですけど、
実際本当に汚れなきものなんてこの世には存在すらしない(と、思う)
逆に言えば、そういう「じゃない」部分をきちんと受け入れる度量が必要になってくる訳で。。
それもまた難しいっちゃ難しい話なんですけどね
その人の中で「この人はこういう人!」「こんなことはしない!」ってのが望んでもいないのに日々製造されちゃってるわけですから







ただ、本当に評価されるべきなのは
いつも不真面目なのにたまに真面目になる人~よりも
いつも真面目なのに、たまに不真面目に「も」なる人だと個人的に思います
毎日毎日頑張ってる人が、たまにハメを外したからってそれまでの頑張りが不意になるような現実は間違ってるし
毎日毎日頑張ってない人が、たまに真面目な姿を見せると「偉い!」ってなっちゃうのもなんだかなあ・・・って感じるのが素直なトコロです
いやまあ、蓮華さまは決して男遊びをしたりしてる訳ではないと思うんですが(笑
ただ、周囲があまりにも彼女に「何一つ汚れの無い完璧」を望んだり、イメージを押し付けてるので
きっとそんな理想像と本当の自分とのギャップに苦しんでいる部分はご多分にあるんじゃないかな、と思います
正直なんだかんだ言いつつも、きっとバレないでしょ。と思ってたので
普通にバレてしまったオチには驚きましたが
(ああいう場面は、やり過ごせるのがセオリーっていうか何らかのトラブルがあったり奇跡に助けられるパターンが多い)
あそこからどういう風に挽回するのか、そして主人公であるコガラシは今回どういう形で男前な部分を見せるのか、
そして蓮華さまの本懐は果たされるのか・・・等に期待&注目しながら来週を待ちたいと思います
今回、冒頭からしていつものゆらぎ荘の雰囲気やテンションと違かったのでちょっと驚きましたが(笑
でもその分描きたいテーマははっきりとしている様にも思えましたし、
後半は実に「らしい」展開でもあったので
新鮮さを感じつつも、相変わらずの良さも楽しめる話数に仕上がっていると思いました

森野さんはまるで何一つ曇りのない聖域のように蓮華さまを語ってましたけど、
本当はそんな奴はいない、誰もが誰も至らない、完璧じゃない部分を持ってるもんだ。っていう
暗にそんなメッセージを感じさせる話数でもありましたが・・・次週以降に注目、ですね
あなたも私も、他人には中々言えない汚(けが)れた部分や醜い部分を持っている
だけど、それを認めずに、それ「で」全否定に繋がるような流れもまた間違っていると思う
そんなようなある種“重たい”主張も感じられるエピソードだったのがこの作品の深さを表していて良かったかと
人間は、100%清廉潔癖を保って、何一つの文句もなく頑張り続けられるほど強い生き物なんかじゃない
むしろ弱くて脆い生き物なんだよ。。って事を来週以降描いてくれそうで楽しみですね
例え蓮華さまがイメージと寸分の狂いもないような完璧超人ではなくても
受け入れられる度量が森野さん(ら)にあれば、、、と思います
っていうか、本来そうであるべきなんですけどね
色々な意味合いで気になる20話でした。















百合路線・・・アリだな!(ぉ



今週は「こち亀」の寄稿ページにもミウラセンセがゲストとして登場しています
そこもまた必見!な出来栄えになってるので(ミウラセンセの人間性がよく出てます笑)、是非
そして7月20日にはGIGAでオールカラー8ページ番外編、8月には単行本2巻が発売!って事で
今後益々楽しみなトピックも多くてとても追い駆け甲斐がありますね
きちんとアンケでの援護射撃も忘れずに頑張りたい

そして、単行本1巻の感想もまだまだよろしくお願いします!
コガラシの漫画だな~。と思った ゆらぎ荘の幽奈さん 1巻/ミウラタダヒロ



【祝!センターカラー♪】今村朝希「つくろぐ。」 第4話 感想(コミックキューン 2016年8月号)

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今月はセンターカラーだょ♪

正直、すっごく嬉しいです
大好きな今村朝希さんの漫画が、4話目にしてセンター獲得・・・!
読切掲載の時からアンケ出して感想書いてるのでちょっと感慨深い、泣きそうにもなるんですが
うん、まあ、取り敢えず、すっごい嬉しいんですよね笑(2回目)
しかも2Pカラーで本編も増Pってのがまた嬉しいじゃないですか?
今村センセの華やかで究極的に可愛い作中観をたっぷりと味わえてファンとして幸せでした。
なんせ前作から4年以上も経ってますからね、ここまでこれただけでも本当に感動、、、っていうか。

毎月のアンケ投函、プッシュは欠かした事はないし、欠かすつもりもないので
その意味合いでもちょっとは報われたかな?って感じでありがたいです
正直同時に始まった連載陣がかなり強力な面子だったのでちょっと心配だったんですけど、
とりあえずスタートダッシュは成功してるみたいで本当に良かったです
ただ、これからも人気をキープしていきたいですし、
またカラーも拝みたいので相変わらずアンケで推す事は忘れずに、ファンとして精一杯頑張って行きたいです
今村センセ、「ぼっち日和。。」5話以来(かな?)のお祝い抜きの通常センター獲得おめでとうございます。
折角始まった4年ぶりの連載、待ちに待った分是非是非末長く楽しみたいものです。



完全におのぼりさん、だが、それがイイ。


今村朝希さんの描くキャラは、やっぱりどこかか弱くて、いなたくて、不完全な感じがするのが実にイイですね
そんな子達が満たされたり、共に「何か」を得たりするのが楽しくて仕様がなくて自分は今朝ファンなんじゃないか・・・?って思いました
そういった文脈の上に成り立っている「大好き」なんですが、
きっとふわふわゆるゆる、だけどピリリとしたスパイスも効いててオリジナリティもある本作は単体でも勝負出来るしなやかさがあると確かに思えました
今までの彼女の作品とは違って、割と明るめでポジティブなのもギャップがあって面白く感じられますね。




まさかの「それ」扱い(笑)。



さて、4話の感想ですが
まず本当に煌びやかなカラーイラスト(2ぺージ)の時点で胸に来ました
益々可愛くなっている表紙の華、上目遣いの創李、そして菓子さんの爽やかな表情もまた最高で
思わずニンマリしてしまいますね ホントに今村センセの作風にピッタリな移籍先で良かった
そして、2ページ目も華やかなカラーが続き、ここではちょっとした「友情」のシーンも挟まれていて、そこもまた個人的に胸に来ました
特にほわっと紅潮気味の創李が可愛いですね・・・笑
ちょっと華に惚れてそう

お話自体は、今回は「クレープ作り」という事で
過去最高にフィーチャーされた菓子さんがとっても良い味出してたと思います
つーか、色々な意味で本領発揮しまくり&存在感出しまくりで(自分の中で)菓子さん大ブレイクの話数でしたね(笑
初っ端からJK隠し撮りとはっちゃけモード、微妙に「頼れるお姉さん」的雰囲気を醸し出しつつも
「準備」と称して二人を尾行して制服姿を撮りまくる・・・というおっさん的思考がとてもユニークで面白かった
でも、頭巾姿で幸せそうに撮り続ける姿はどこか可愛くもあったり、、、という絶妙なバランスでした
また、ちょっと、いや、かなり引いてる華のリアクションもクスクス笑える塩梅だったかと
先に帰って来てバレないように(?)演出してるのも滑稽で良かったですね
(一体何者なんだ・・・!?)
「準備」って、気持ちを上げる為のあれだったんかい!っていうのも納得出来る様な出来ない様な感じで面白かったですね

二人に小悪魔ちっくな衣装に着替えさせたのも、なんか欲望に満ちていてゾクゾクしましたし(笑
また、そんな二人もとっても可愛くて菓子さんの言う通り目の保養になりましたね
 個人的にウケたのが「スクリームみたい」ってネタですね
可愛い可愛い、な作中観とは全く違うネタをぶっ込んで来るセンスが正に今朝的、と思いつつ笑
それで喜んじゃってる菓子さんも菓子さんで実に「らしい」なあ、、、って思えたのも良かったです
知識的にも「へえ」ってなる作中観のオリジナリティは健在、
特にホットケーキミックスでクレープが作れるのは目からうろこでした
また、そんな知識を「世界一受けたい~」だったり「伊東家の~」で学んだ、という
急に世俗的な方向性になるアンバランス感がまた最高だった(笑
いや、だって、あの趣味であの衣装なのに、ゴールデンタイムのTV番組観てんのかよ!っていう
そんな妙にクスクスしてしまう破壊力があったなあ、と(個人的に)感じました


小悪魔!

そんな風に菓子さん大フィーチャー、
デザートを「手作り」というこれまた読み応えのある回だったんですが
同時に、自分の手で自分の努力で日常的な幸せを掴み取る、、、というお話でもあったと思います
店で買えば一瞬だけど、みんなと一緒に苦労して作ったいちごクレープは格別の味で、お店よりも豪華に感じられる
何より、華やみんなの幸福そうな表情の数々が今回の「結実」を物語っていました
それは、創李と買い物してた時に見せた嬉しそうな表情も一緒で
とっても心地が良い(キャラの)充足感、
満たされた気持ち・・・が、毎回しっかりと、じんわりと感じられる、それも自分達の手で・・・!
・・・と、いうのが「つくろぐ。」の確かな魅力なんだ。と改めて確認出来ました
とても地に足がついていて、誠実な作劇にも仕上がってると思うので
可愛さ以外にそんなストーリー性にも注視して欲しい作品です
きちっと頑張って、
きちっと報われる、
そんな日々が楽しくて・・・!という今村センセならではの「生真面目さ」が光っていた4話目
基本的に日常漫画なのにも関わらず、こういう感覚が受けられるのはきっと“手作り”をテーマにしてるからなんでしょうね
この調子で、これからもみんなの「日常的な」頑張りと充足感を拝んでいければ・・・と思います
最後のPの華の目標も達成されるのが楽しみですし、続きを読む楽しみも十分
センターカラーってだけでも嬉しくて堪らないのに、
内容も過去最高のクオリティで本当に「つくろぐ。」が大好きだ!!と思えるものだったのが凄く嬉しくて胸いっぱいになってしまった4話目でした
これからも自分なりに本作の魅力を頑張って綴って、伝えていきたいと思います
やたら長い感想になってしまいましたが、それくらい今回は胸に来た話数だった、、、という事で。









ちなみに、何故か扉絵が2つあるんですが、
やっぱセンターカラーは急きょ決まったんですかね・・・?
上のヤツは可愛さに加えてほのかな「色気」もあって、これはこれで最高なんですが(笑
次は、華の蘊蓄披露や先生っぷりもいつか読んでみたいですね。
今村朝希ファンとして忘れられない号数でした。


「コミックキューン」全体の感想も必ず後日UPします!よろしければそちらも。




天野めぐみはスキだらけ! 第32話「さてはお前・・・」 感想ほか(週刊少年サンデー 2016年31号)

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                                     良い親だ。










そっかー、そんな時間掛けて通学した事無いから、考えもしませんでしたけど
長時間通学してると中々(一緒に)放課後遊べない。。っていう弱点があるんですね
学とめぐみは近所だしそういう悩みなんかはないだろうけど
こと同性の友達となると、途端にしょっちゅうは難しくなってしまうんですねえ

だからこそ、母親としてはこうやって(帰宅が遅くなっても)遊びに来てくれた事が嬉しいし、
そんな友達がめぐみにちゃんと居る事もきっと嬉しかったんでしょうね
そういう「なんかいいなあ。」って思える作劇の心地良さと
今まで以上に“友達”である事が強調されたあったかい空気感が絶妙な32話目でした
これぞ日常ほのぼの、元来のサンデー作品だ・・・!と言わんばかりの作風は正に作者がサンデーっ子だからこそ出来る芸当なんでしょうね




カワイイ。



同時に、今週は8割がめぐみの視点で終わってるので
なんか本当にタイトル通りめぐみが主人公な気がしてきましたね・・・笑
その辺は割とフリーダムっていうか、これはこれで面白くて素敵だなあ。って思えるあたり
「めぐみの物語」としても読める懐の深さがあって尚素晴らしいと感じました
大好きな友達と一緒に遊んで、
母親も絡めてアットホームな空間に陶酔して、、、っていう
本当にめぐみが呼んで、遊んで、母親の言葉が胸に響いて、満たされて・・・という
めぐみによるめぐみの為のお話になってるのが今までとは少し違う感じで良かったです

しかも、学に対しても相変わらず恋する乙女一直線で、
最後に普通に会話出来た時の喜びの表情、充足感の強い姿が印象的だったんですが
ただ会えるだけで嬉しい、会話出来るだけで嬉しい・・・っていう気持ちが如実に出てたのが
めぐみの心情的にも、内面的にもカワイイなぁ、、、って感触を引き出せていてそこもまた良かったですね
ホントは、あまりにそっけなくされてモヤモヤしたのかもしれないし、そこを埋めたかったのかもしれない
或いは、異性だ何だを気にせず、一緒に交じってお話したい気持ちもあったのかもしれないですね
そんなめぐみのいじらしく健気な気持ちもまた胸に来る話数に仕上がってました。




なんかカッコいいなあ。



なんでしょうね、
ちょっとヒロインが憧れる格好良い男子みたいになってましたけど(笑
でも、学も学でめぐみの事を気遣い始めてる、優しくなって来ているのかもしれません
まだまだ(作中での)2学期は始まったばかりですが、これもまた何かの予兆なのかな~と思いつつ
ここからの変化や進展?等もじっくり楽しんでいければいいですね。今週も面白かったです。

しかし、友達二人も掘り下げ甲斐のあるキャラですね・・・笑
犬に本気で夢中になってる楓はその「可愛いもの好き」な面を掘り下げれば更に存在感が増す気がしますし、
事実、犬に夢中になってる様はギャップもあってかなり可愛かったです
真美の方は、まあ平常運転なんですけど
下着姿でめぐみのカラダに陶酔してる様は百合な雰囲気もありつつ、ちょっとえっちい匂いもしてとても良かったです(笑顔)
まためぐみとは対照的なちんまい様も逆に目立つ印象でそこもまたイイな、と感じました
この子はきっと真性のものがあるんでしょうね、、、
そんな友達二人の描写に関しても◎
あと、ガクの楓のまな板にガッカリするシーンもコメディ的に面白かったです(笑
まあ、この親娘が異常なだけだから・・・(精一杯の励まし)。




まさに桃源郷・・・
対比的にも良い味出してるというか、ぶっちゃけ真美も相当グッと来ますよ?(笑顔)

官能的な一面も相変わらず出しつつ、
今週はほのぼのハートフルにも力を入れていて
日常ガールズ・コメディ好きにもアピール出来る回になっていたかと
ガクに嫉妬する真美も可愛かったし、、、
でも、やっぱり一番は「良い友達」である事の証明と充足、それに尽きますね
それでいて最後にはきっちりラブコメ分も回収、と渋いようでいてレベルの高い話数だったかと
なんだかんだいって学も優しい一面見せてくれて良かったなあ。青春してるね!


当日、12時ぎりぎりまで粘って書き切った2巻の感想もよろしく!!
天野めぐみはスキだらけ! 2巻/ねこぐち

もう数日で7月、いよいよ夏到来するんで
是非その頃には水着カラー拝みたいッスね(笑
まあでも、作中の季節的には秋になっていくんでないかな・・・。
取り敢えずアンケート出し毎週頑張ろう。

















◆MAJOR 2nd

認めてもらえる嬉しさ・・・っていうのは確かにあります
特に卜部は抜かされ踏み台になるポジションだっただけに
そんな地道な努力を認めてもらって嬉しさも半端なかったでしょうね
時には口に出して伝える事も重要だ。



◆あおざくら

うわ、これはキツいわ(笑
まったく心休まらねえよ・・・と思いつつ
遠慮なくストレスフルに描いて来る作劇は信頼感ありますね
あと近藤の無表情気味は意図的に書いてたのね。
確かに目の輝きは薄いが・・・笑
沖田はそこだけは圧勝してますよね!そこだけは!



◆古見さんは、コミュ症です。

横浜出身ですが、
自分の住んでた区では「いせのせ」でした。
関係ないけど、じゃんけんでオージービーフとかダイナマイトとかあったなあ、、、(遠い目)。



◆ふれるときこえる

さとりと泉澤がくっつけば問題ないのでは?(提案)
でも、そういう展開本当に来たらいいなあ。










新連載は4つとも均等にプッシュする方向性っぽいですね
まさか全部にあげる、だなんて・・・本気で新人育てるつもりですね。
まあ二階堂センセは中堅ですけど。




もぐささんは食欲と闘う 第1話中心ヤングジャンプ2016年31号の感想

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荻野純さんの読切の感想に精神の大半を費やしたので、簡易版でいきます。











☆もぐささんは食欲と闘う 第1話 もぐささんVS上京

作者が栃木出身なのは知ってましたけど、
百草さんたちも栃木に住んでたんですね
上京、、、と言えば上京なんでしょうけど(笑

ってな訳で第2部はタイトル通り百草さんを主人公に据えて展開していくみたいです
小口は京都で料理修業、、、って事で完全に百草さんの食欲我慢漫画にシフトしていくみたいですね
そんな初回は、最高に面白かったですね笑
兎角、百草さんの相様と紅潮していく表情を見てるだけでも楽しかったし、
食べた時のリアクションや、美味しいものに想いを馳せてる表情等がめっちゃキレキレでした
何よりも百草さんが益々可愛くなってる・・・!って事で
これからも期待なのです
ちょっと狂ってるというか、変態的なのもそれはそれで可愛く映るものですね
そして案の定買っちゃってるオチも素直に笑えました。
そういうのが積み重なって(略

ところで、小口と百草さんはもう一戦交えたのだろうか
東京駅の誘惑は凄いですよね。完全におのぼりさんになりますもん。











◆BUNGO-ブンゴ-

何この弱虫ペダルに出て来そうな奴・・・笑
一気に不愉快な気分になったなあ
流石に試合が長すぎる気がするぜ。
あんまり漫画漫画してるキャラも本当は出して欲しくないんだけどな。



◆リクドウ

底辺からの、熱く激しいカウンターパンチ、、、に対する期待が高まりました
あとシンマン賞のページで最後はハッピーエンドにする!って語ってますけど、
言っちゃって大丈夫なんでしょうか(笑
いやでも、それはそれでどん底から始まった序盤との対比で美しく見えるような気もします
冒頭の苗代ちゃんとミ-ハ-達のやりとりもなんか好き。



◆潔癖男子!青山くん

こういう先生、嫌いじゃない(笑



◆グラビアトリ(終)

・・・ッ!
最後なのに絵荒れが
スゴイ







グラトリ風の感想でした・・・。
振り返って考えると、
正直良い所が極端に少ない漫画になってしまいました
まあ、一番致命的だったのはグラビア漫画なのに絵に色気がなかったことでしょうか
色気がないならまだしも、ちょくちょく絵荒れ、手抜き気味な部分があったり
かといってお話は茶番アンド茶番アンド茶番のオンパレードで
結果的にどうしようもない作品に仕上がってしまいました

ただ、確実に言える事はこういう編集部主導っぽい企画で、尚且つ人気もないのにゴリ押しするような事をやる漫画が
のし上がれる程読者は甘くはない、なめんな!っていう、それだけですね


でも、同じ作者が以前に描いた「からてに百合」は正直当時「面白い」って思ったんだよな
それを考えると、やっぱ作者が本当に描きたいものではなかったのかな。。という感じもしますね
ただ、そうだとしても、最終話の作画がこんな殴り書き風味な作画なのはいただけないですね
打ち切りですが、悪いですがなるべくしてなった、当然の打ち切りだと思います。
嫌われるのを覚悟で敢えて書きますが、個人的には駄作だと思う。














次週は、読切版を絶賛した「結崎さんはなげる!」が連載化!!
これも正直かなり嬉しくて、予告からまず見るんですが、かなりテンション上がりましたね(笑
当時の感想はこちら↓
ボクガール97話、鏡ユーマ「結崎さんはなげる!」 感想ほか(ヤングジャンプ 2016年13号)
「クノイチノイチ!」も連載化するし、荻野さんの読切は載るしで、ボクガ終了後もまだまだヤンジャンに対する熱意がキープされてるのが実に素晴らしい
期待してます。健闘して欲しい!


【“正しさ”では救えない領域へ―――】荻野純「透明人間の骨」 感想(ヤングジャンプ 2016年31号)

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☆透明人間の骨/荻野純(YJ No.31より)

色々書きたい事はあるんですが、
っていうか今日はこれの感想を書く為に生きてた感があるんですが
取り敢えず、読んだのが朝キオスクでヤンジャン買って通勤途中の電車の中だったんで
会社に向かう途中とか、会社に着いてからしばらくはずっと殺伐した、ダークな気分で過ごしてました
とても冷徹というか、凍てついた空気感が支配する作品だったのでその分読み終えた後の衝撃というか
影響力が半端なくて、端的に書くと物凄く夢中で作中観にのめり込んでしまうような作品だった・・・という事です
あくまで個人的な評価ですが、はっきりいって待っただけの甲斐はある、想像を越えてきた傑作であった、と思います。断言します。





世の中の全てを「正しさ」で図ろうと、解決しようとすると
そこには必ず無理が生じるような感覚が個人的にはあります
そりゃ、「正しい」事は素直に偉いと思うし、尊いとも思うけれど
その逆・・・「間違っている」事が誰かにとっての“救い”になる事だってあるんだ。。という事が
本作を読み終わってまず頭に浮かんだ感想でした

父親の命を奪った、
文字通り命を懸けて奪った、
本当は、「良い思い出」もあった
単純に「悪いだけ」の人間ではなかった
ただ、彼をそのままにしておいたら、必ず壊れてしまうものがあった・・・。
それだけの話です。
それだけの話を、美談にも肯定にもせず、ただただそのままに、無添加に描き切った本作は
他の作品にはない確かなオリジナリティがあり、物悲しくも美しい雰囲気にも酔い痴れられる良さがあり、、、と
「正しさ」では救えなかった“何か”を100%過不足なく描き切っている傑作だと個人的に思うのです
物事はすべて一面的ではない、
失った代わりに、
心から救われた「誰か」がいた・・・
ただ、それだけで十分だった。
結局、花がした事が全部正しかったとは言い切れない
だけど、母親が自殺を選ばずに生きているのは紛れもなく花が自ら動いたお陰だ
その意味合いでは、ある意味命を救った。とも言い切れる訳で、完全にハッピーエンドなお話ではなかったけれど
その分、深く読者の心にモヤモヤを、傷跡を残して去っていくような趣のある作品に仕上がってたと思います
花は父親の優しかった時を想って悲しんだり、人殺しの感覚に嘔吐したりもしたけれど
そんな「罪」も背負って生きていくのがこれからの彼女の人生なんでしょう
だけど、彼女のお陰で間違いなく守られた「何か」があって―――

この感覚、是非伝わって欲しいです
いち荻野純ファンとして感嘆の声を漏らさずにはいられない、
正しい/正しくないを越えたカタルシスを感じさせてくれた名作だったと思います
こういう良い意味でしこりが残る作劇は大好物でもあるので、その意味合いでもそういうのが好きならば是非読んで何かを感じて欲しい
個人的には、大手を振って、這いつくばってでも「大好きです。」って懸命に叫びたくなる、そういう類の読切でした。100%支持します。





また、先述の通り、ダークで冷徹な作中観が実にイイですね
「死にたい」というニュアンスの言葉を嘆く母親、
完全に冷め切った心情を見せつける主人公の花、
周りを囲むロクでもない人々・・・
いじめられてる人が、全然良い人でもない。という現実や
主人公が殺人を犯す。といったセオリーを真っ向から破ったギミックの数々がとても刺激的に映りましたし
「型にハマってたまるか」という荻野純さんの確かな美意識も感じられる事が出来てとっても良かったです

個人的に、一番といって良い程大嫌いなのが「心の通わない上辺だけのやりとり」だったりするので
その意味でもそんなものばかりの世の中に絶望している花の気持ちにシンクロ出来たりもしちゃったんですよね
逆に言えば、周りが徹底的に動かない、傷を負わないからこそ
わざわざそこに踏み込んでいった花の行動が際立つ作劇にも(結果的に)仕上がっていますが・・・
そんな誰よりも凍てついた心で、
誰よりも冷徹で、
誰よりも批評的で、
誰よりも悲観的で
誰よりもか弱くて、
そして、
誰よりも「本当」を求めている・・・
そういう花が個人的に大好きだった。という事も断言しておきます





気にしなきゃいい事まで気にして、
上辺だけのすぐに消えてしまう感情に傷付いて、
それでもやっぱり拭い切れない「母親が好き」という気持ちに正直に生きていて・・・
彼女は完全に「正しい」行動は取れなかったけれど、実は誰よりも「正しさ」を求めていたのが花だったのかもしれません
冷め切った感情で世の中を皮肉っていた彼女が、自分から行動を起こす様になるまでの物語。。と考えると
これはこれで“成長”なのかもしれなかったですね
その冷徹に振り切った作風も好みだったし、
実際にこんな感じで自分もあの頃生きてたのかな・・・って想起させるリアリティのある雰囲気もまた素敵でした
周りの人間が何もやらないのであれば、自分が矢面に立って、やるだけ。
そんなメッセージ性なんかも内包されていたのかもしれません。
世界が変わらないのであれば、
世界を変えるのは、私だ。
ただ、それだけの事で
ただ、それだけに絞っていたからこそ
余計なものが一切ない、伝えたい焦点だけにピントがあった傑作として成り立ったのかもしれません
それは、戻るようですが確実に清廉潔白と言える様な「正しい」行動ではなかった
それでも、それで確実に「変わった世界」がそこにはあって。。
肯定も否定もしない。ただただ、その相様を徹底的に描く。
そんな荻野さんのスタイルに美しさとこだわりが感じられた、久々の新作ですが、個人的には健在どころか更に研ぎ澄まされた新作になっていたかと
それは自分が荻野純さんのいちファンだから、というお世辞の様な話ではなく
本心から思っている事。。だと、付け加えておきます

どうしようも出来なかった現実、
それをどうにかした少女の儚くも、しなやかで、(実は)愛が籠っていた作品・・・
最終的には、そんな風に思いました。花には、逞しく生きていって、母親を幸せにしてやって欲しい。
そう思います。
ありがとうございました。

















無表情に徹していたからこそ、こういう表情が際立つ。「巧さ」もある作品です。


それにしても、「γ―ガンマ―」完結以来超久々に荻野純さんの作品を読んだ訳なんですが
やっぱり良いなあ、好きだなあ。って思いましたよね(笑
シャープでクールな絵柄で、でもしっかりと可愛い。と思える女の子のセンスや(花、大好き!!)
哀愁漂うストーリーライン、一面的ではない人間の描き方。。などなど
本当に自分のツボにハマる作品を描かれる方だなあ、って心から思いました

去年、何の音沙汰もない時期にファンレターを出したりしたのですが
今となって思えば、本当に出して良かった。というか
そこまでするほどの作家さんだ。って
確実に思えました
それと、ファン想いなトコロも素敵で、この方の人間性含めて大好きなんだな、って。
改めてそう感じられたのが何よりも嬉しかった部分ですかね
花を見ていると、
まるで自分の中の側面の一つを見ているかのようで
個人的に物凄くシンパシーの高い作品になっていましたね
美麗なカラーイラストも、現物はもっときれいなので是非見て欲しい

冷徹に振舞う彼女にも、拭い切れない「感情」があって
そんな本音が零れるシーンの数々がどうしようもなく人間らしくて好きだった
そして、あの透明人間の骨は、これからの展開を示唆してたのかもしれない・・・と
思うと、中々複雑な気分にもなる読切でした
続きも気になりますけど、
これはこれで趣ある形で終われている気がするので
これで終わっても別に良い気はしています

ただ、勿論アンケは1位で必ず出させて頂きます(笑
とても感情が揺さぶられる、感じるものの多い作品でした。最高です。荻野純さんの漫画は、やっぱり(自分にとっては)格別です。
それを伝えたくてこの感想を書きました。
好きになってくれたら、(ファンとして)とても嬉しいです。
傍観者から、当事者へと変わる瞬間を―――。


2016年 夏の新作アニメチェック!

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今日から、夏アニメ、始まります。関東基準&自分用です。










7/1(金) ももくり 東京MX 10:30~
      ReLIFE 東京MX 12:30~

7/2(土) ソーマ2期 東京MX 10:00~
      ラブライブ!サンシャイン!! 東京MX 10:00~
      Rewrite 東京MX 11:30~ 
      B-PROJECT 東京MX 12:30~
      初恋モンスター 東京MX 1:00~

7/3(日) アルスラーン戦記 2期 TBS 5:00~
      不機嫌なモノノケ庵 東京MX 10:00~
      DAYS 東京MX 11:30~
      orange 東京MX 12:30~

7/4(月) SHOW BY ROCK!!しょ~と!! 東京MX 1:00~
      甘々と稲妻 東京MX 1:05~
      Dグレ 新シリーズ テレビ東京 1:35~
      タブー・タトゥー テレビ東京 2:05~

7/5(火) チア男子!! 東京MX 11:00~
      NEW GAME! 東京MX 12:30~
      スカーレットライダーゼクス テレビ東京 1:35~

7/6(水) SERVAMP 東京MX 10:00~
      ツキウタ。 東京MX 11:00~
      OZMAFIA!! 東京MX 12:00~
      魔法少女?なりあ☆がーるず 東京MX 12:05~
      魔装学園H×H 東京MX 1:35~

7/7(木) レガリア 東京MX 10:30~
      腐男子高校生活 テレ玉 1:00~
      はんだくん TBS 1:58~
      この美術部には問題がある! TBS 2:28~

7/8(金) Thunderbolt Fantasy 東京MX 11:00~
      ねじ巻き精霊戦記 東京MX 1:05~
      91Days TBS 1:55~
      ベルセルク TBS 2:25~
     
7/9(土) タイムトラベル少女 テレビ東京 朝7:00~
      一人之下 the outcast 東京MX 9:00~
      クオリディア・コード 東京MX 12:00~
      アンジュ・ヴィエルジュ 東京MX 1:30~

7/10(日) あまんちゅ! 東京MX 12:30~
      斉木楠雄のΨ難 テレビ東京 1:35~

7/11(月) モブサイコ100 東京MX 12:00~
      アクティヴレイド(2期) 東京MX 12:30~

7/14(木) バッテリー フジテレビ 12:55~
  
8/28(日) 七つの大罪 聖戦の予兆 TBS 5:00~






どやっ!
HDDパンパンになって爆発しちゃうよ・・・


っていうのが正直な第一印象ですかね笑
よく知らないゲーム原作は省いた(チェックしない)のですが、
それ以外は一通り観る・・・って事でまたもHDDさんとの仁義なき戦いは避けられない事態になりそうです
っていうか、今も戦ってるのに、、、しかも、2クール目の作品や再放送を含めると「なんとまあ!」って状態になってしまいますね
これに加えて甲子園や千葉県予選も録画する予定なんで、もう今からデスマーチに向けて覚悟しなきゃいけない相様で、悲壮感がありつつも、
ただ純粋にこれから始まる新番組たちは楽しみです

最近、自分が育って来た90年代のアニメやアニメ主題歌を観返す/聴き返す事にもハマってるんですけど
不思議と・・・懐古主義にもならない、というか、こうやって新番組を片っ端からチェックするモチベがある事を考えると
昔にも今にも生きれている気もして、なんとなく(趣味の)状態的には悪くない、良いバランスな気はしてます
そうなると、またちょっとそこの間を埋める10数年前くらいのアニメもたまに観返したいですね
多分、その頃が一番純粋にアニメを観てたんじゃないですかね(笑
今はぶっちゃけ売り上げがどうのこうのとか、どっちが上どっちが下とか、変な煽り合いとか色々うるせーからさ(笑)。
なんかもっと気楽に気軽にスッとふわっと観て感じていけたら一番良いんじゃないですかね?
今はそんな風に思いますよ。

前期の反省は、ちょっとした時間でサラッと観る、って事が中々出来なかったのと
もっと大きな反省はアウトプットの量がインプットの量に対してめちゃくちゃ少なかった。って事ですね
感想はほぼ無し、ツイッターでごくたまに触れるだけ。。ってのがずっと続いてるので
そろそろ何かしらの形で挽回したいなあ。。とは思っています
ぶっちゃけ毎日数本観てるのに中々言及も出来なかったからね
まあ、その辺はまた「忌憚なき全体感想」あたりで言及出来れば、と思っています
最近は、漫画を連載で追ってアンケを欠かさず出してプッシュしてその様子を見守るのが楽しくなっちゃってるんで、
でも少しはバランスを考えて更新しなきゃな。ともよく考えはします


何にせよ、夏はイベント盛り沢山、休みも盛りだくさんの(なんだかんだいって)めっちゃ楽しい季節なんで
皆様も各々の楽しみ方で各々のスタイルで、共にエンジョイしていければいいな。って思ってます
誰よりもこの夏を楽しむ気概満々で過ごして行きたいと思います。押忍。

ちなみにジャンル的にも上手くバラけてて、「選ぶ」には適してるんじゃないですかね。夏の新作。



フレデリック「フレデリズムツアー2016」@Zepp DiverCity TOKYO 16.7.2

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                                  昨日はこれに行ってました。











ニコデリック以来のフレデリック、
ワンマンとしては去年以来の参加でした
なんでしょうね、もうすっかりサポートの高橋武さんが馴染んでいて・・・というか、
高橋武さんのビートありきのバンドになっているような気もしていて
その進化っぷりというか順応っぷりも凄かったんですが
何より、大ハコに“似合ってる”な、と単純に感じたんです
音楽性自体は、正直大ブレイクを狙えるほどのメジャー感はないんですが(そこがいいところなんですが)
鳴っている音楽は兎角気持ち良くてビート感たっぷりな訳ですから、大きな会場で聴くとよりカタルシスが強い感覚があって
特に「ディスコプール」なんかは会場全体をクラブのノリにする事に成功していたというか、究極の横ノリムーブメント、正にレイブパーティのような、
そんな相様にまで仕上がっていてバンド全体の表現力の更なる向上にもシビれてしまってノらざるを得ない、
むしろもっともっとダンサブルな音像に身を任せていたい気になる夜でしたね
アンサンブル的に全員の存在が必要不可欠、というところにまで行ってたのが尚素晴らしかったです。

それにしても、ダイバーシティは久々でした
多分4年ぶりくらいなんじゃ?って思うと相当懐かしい感覚でした
しかもその時は都合によりライブレポとか書かなかった公演だったので
それを考えるとようやくレポにも出来る、って事でなんかちょっと嬉しかったですね
でも、そんな個人的なアレ以上に嬉しかったのが「ソールドアウトした」って事実でした
ぶっちゃけ、しないと思ってたので(爆
いや、大好きなんだけど
そんな大衆受けするのかな?って疑問もあって
でもそんな事を一切感じさせない最近の躍進っぷりには目を見張るものがありますね
正直かなりめでたい気分で多幸感にまみれながら観てたんですが、そんなお祝いモードを吹き飛ばすくらいのダンサブルな空気が渦巻いてた名演だったかと。
一つの「結実」としても美しい公演だったように思います。感謝。












しかしまあ、
千葉・・・それも内房からすると
ゼップや新木場は(東京の中では)近くてとてもイイですね
2時間切るのは正直助かるなあ。。と久々にこの感覚を味わいました
ダイバーシティはアウトレットの中にあるライブハウスなのでその意味でも不思議な感覚になるハコ
そして開演時間からほどなくした頃にフレデリズムツアー2016「オンリーワンダーランド」は始まりました。

一曲目から「オワラセナイト」という初っ端からアガる選曲、
これからどんどんキラーチューンが増えて代表曲クラスを惜しみなく序盤から使えるようになるんだろうか・・・とか考えつつ、
横ノリの良さがこれでもかと出た個人的に大好きな「DNAです」と掴みは抜群、
そこから熱量たっぷりに「トウメイニンゲン」とかなり好調な流れでライブは進行していく
傍観者のままじゃ、存在感を失くしたままじゃ、透明人間となんら変わりはない――――――。
という、批評的なメッセージも生で聴くとよりダイレクトに胸を揺さぶる感覚がある
そこから前回のリリースツアーの東京公演で何故か外されていた大好きな「ひっくりかえす」「トライアングルサマー」の2連発に個人的にウキウキモード
フレデリックは意外とリリースツアーで全曲演奏する、ってバンドではないので
その意味でも聴きたかった楽曲が立て続けに演奏されて俺的にはすっごく嬉しかった
特に「トライアングルサマー」は「OTOTUNE」で一番を争うほど好きな楽曲なんでより嬉しい
ダンサブルでありつつも、ちょっとアンニュイでダークな雰囲気がとても会場に映えていて至極気持ちがイイ
焦燥感も伝わって来て、その意味合いでも満足出来たパフォーマンスでした
(2曲の)間で演奏された「FUTURE ICE CREAM」もまたアレンジが秀逸でひたすらに酔い痴れられる音で。


今回のワンマンでは普段やらない曲が多かった気がする
「人魚のはなし」はインディーから代表曲の一つだと思うんですが
ライブで聴いたのは今回が初めて
映像も相俟って、
余計にこの楽曲が持つ儚くも健気なエッセンスをより深く感じられた気がします
その無力感というか、もっと俗的な言い方をすればコミュ障感というか・・・
こういう内省的な楽曲もすごく良いね!と改めて思いつつ、
「みつめるみつあみ」「うわさのケムリの女の子」とディープでスロウなモードへと突入
多分意図的でしょうがこのブロックは女の子シリーズと化してましたね
前者はゆったり聴ける音像が緩急になってて気持ち良かったし、
後者はフレデリックのストレンジサイドを端的に表現した楽曲でこういう大ハコで披露するにもある種向いてるかな、と
相変わらずの煙炊きまくりの演出は後ろの後ろの方まで行きわたっててその徹底っぷりもスゴかった
この曲は物語調でもあるんですが、何故か妙な切なさも感じられるのが凄く好きですね
そこから、ライブは一気に加速モードと化して行きました。


メロディアスな曲調がひたすらに快感だった「WARP」とインディー時代の楽曲も惜しみなく披露、
そこから「UFO FOR YOU」を音源よりも更に噛み砕いた感じのダンサブルなアレンジで聴かせて魅せていく
テーマ的にもこのバンドにピッタリな楽曲だな~、と思いつつ
個人的なハイライトが次の「ディスコプール」でした

なんでしょうね、
理屈が全く役に立たなくなるというか
あのベースがこうで、ドラムがこうで・・・って考えながら聴く暇もなく
気付いたら、いや、気付く前から自然に踊ってしまう、横ノリになってしまう、、、感じ?
それも周りがこうだから、とか、そういう雰囲気云々関係なく自分から踊りに行ってしまう感じ・・・
は、すごく不思議な感覚で、なぜなら自分は結構自分の中で消化しながら聴くタイプなんで
余計に「なんだこれ?」って感じで聴いてたんですが
途中から「まあ、気持ち良いから全然いいじゃん!」って理屈を捨てて踊っている自分がいました
フレデリックのライブは去年から参加してて、その度に「いいなあ。」と確実に思ってたんですけど
ここまで理屈とか余計な事を捨てて純粋に踊り狂えたのは初めてだったかもしれない
その意味合いでも個人的に物凄くバンドの進化を如実に感じたんですよね
その後の「プロレスごっこのフラフープ」もジャンプさせつつも、
ビートはきっちり横ノリそのものだと感じましたし
めっちゃ自分に合ってるバンドなんだな。。って改めて強く感じる事が出来たのが一番の収穫でした
まるでフロアがライブハウスではなく、巨大なクラブになってしまったような感覚は、大ハコでやったからこそ、、、なんでしょうね
兎に角、すっげー気持ち良かった!!とシンプル極まりない感想が出て来ちゃうクラスだったのは間違いない
これから益々このバンド面白くなりそうだなあ、と感じるには十分の一夜でした

続く「愛の迷惑」はすっかり起爆剤になってるなあ。と元々大好きな曲なんでニンマリもしつつ
やっぱりこの曲の歌詞は響き過ぎるくらいに自分に響き過ぎるなあ。。と深く感じたりもしました
気持ち良さしかない音像を経て、「オドループ」「オンリーワンダー」と2大キラーチューンで以ってこの日のライブは締め
特に「オドループ」は実際にダンサー陣が軽快に踊ってる中での演奏だったので視覚的にも楽しく
またこの日はバンドの決意表明的にも響いてて盛り上がりは半端なかったですね
ここに至るまでの流れがダンサブルに振り切ったものだったので、
余計にこの曲の旨味が100%出てた気はします

「オンリーワンダー」では「ほっとけないほど大切なんです」の部分を「ほっとけないほど大切なんですよー!!」と一部がなるように歌う部分もあったり
感情迸る出来栄えで、相応の熱量を撒き散らしてこの日は終了。この曲もPVよろしく野球応援のようなダンサー陣が踊り狂っててそれもまた楽しい仕上がりでした
終わらせるところから始まって、
最後は(いまだに)歌ってんだ!というところで終わりを迎える
そんなセットリストもまた美しかったと思います
何度終わっても、
何度も続けていく・・・
それこそが大切なんじゃないかと。
フレデリック、スタッフさん、ハコのスタッフ、そしてこの日一緒に踊った皆様本当にありがとうございました!!
また一つフレデリックを好きになれたような、また一つ大きな何かを打ち立てたような、意義あるワンマンでした。感謝。













1.オワラセナイト
2.DNAです
3.トウメイニンゲン
4.ひっくりかえす
5.FUTURE ICE CREAM
6.トライアングルサマー
7.人魚のはなし
8.みつめるみつあみ
9.うわさのケムリの女の子
10.WARP
11.UFO FOR YOU
12.ディスコプール
13.プロレスごっこのフラフープ
14.愛の迷惑
15.オドループ
16.オンリーワンダー

17.ハローグッバイ










アンコール時では、「声が変」って言われる事を大分気にされてたみたいですけど(笑
本人も言ってた通り“だからこそ”「オンリーワンダー」ってメッセージが必要だったんでしょうね
オンリーワンの痛みも描きつつ、そこから這い上がって行くバンドストーリーを端的に表現出来ていた夜で
最後の「ハローグッバイ」も音源とは違いしんしんと降る雪のようなシックなアレンジでしんみりと聴かせてくれました
そんな相様も胸に来つつ、武道館の夢も語ってファン的にもアガるエンディングだったかな、と
兎角、大ハコでの映え具体が尋常じゃないレベルだったので
これからも大きなハコでも是非観たい
それこそホールでも映えるじゃないかな。。って思えたライブにも仕上がってました

所謂縦ノリのバンドが昨今多い中、
クラブ的な横ノリでフロアを作れるバンドは貴重なので
これからも是非頑張って欲しい、健闘を祈りたいですし
ここからのフレデリックの楽曲、ライブ等に素直に期待が持てる一夜だったかな、と
ソールドアウトしただけでもめでたいのに、ライブ自体も一歩進んだ表現を魅せられて正にベストだったんじゃないでしょうか
秋から冬にかけて約1年ぶりのワンマンツアーも決定してるので、そちらもまた楽しみです。また、理屈を捨てて踊りに行きたい!



NICO兄さん達からも。
光村龍哉は無事に毒まんじゅうを差し入れ出来たんでしょうか・・・笑




ゆらぎ荘の幽奈さん 第21話「白露様の秘密」 感想(週刊少年ジャンプ2016年31号)

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                              うむ、素直でよろしい(笑顔)。











そもそも人は他人に清廉潔白であること、常に完璧で何一つ間違いがない事を求めすぎだと思うのです
人間は正しさだけを選び続けてずっと他人の為に生きられるほど強い生き物ではないですから、
たまには失敗だったり、間違った事を選んでしまう時だってあります
でも、それで幻滅したりあっさり(その人の中で)切り捨てるのはあまりにも薄情であり狭量だと個人的には思います
今回だったら、蓮華さまは安易に交霊遊びに手を出してしまったけれど
だからといってそれまでの蓮華さまの功績が安易に否定されてはならないと思う
みんなの期待に応える為に、みんなのイメージを守る為に彼女なりに色々と一人で抱え込んで頑張って来た
そんな努力自体はしっかりと評価されるべきですし、何より時には悪い遊びに手を出したい時だってあります
だけど、そこから這い上がろうとするのもまた人間らしい行為なのではないでしょうか
真っ直ぐな道なんて、きっと誰にも歩めない
真っ直ぐなように映っても、誰にだって人に言えない事くらい持っている
だからこそ、そこから立ち上がって歩く姿こそ美しい
何一つ曇りのない清廉潔白も素敵ですけど、
それこそ幻想であり
そんな聖域など存在しない
そう抱く事自体が他人に完璧を求めるエゴですらあると思う
時には、素直になって、弱音も零して、イメージというレールからも外れて
伸び伸びと生きた方がきっとトータル的に考えればその人の為なんじゃないかなー、と思いました
それでも、蓮華さまが素敵でみんなの為に頑張ってる偉大な人なのは何も変わらないと思いますから。




こういうコミカルなコマ・・・というか蓮華さまのリアクションが好き(笑



そもそも、押し付けられたイメージほど迷惑なものはありません
「この人はこういう人だろう」
「この人はこういう事は言わないだろう」
「この人は決して~しないだろう」だとか、
はっきり言わせてもらえば「お前が勝手に(俺を)決めるなよ。」という想いでしかなくて
逆にそういう部分を受け入れたり、許容する度量がなければ関係など続かないと思います
イメージを保つ為に、我慢していてもそうやって揺れ続けていればいつかコップの水は零れるし
だからこそ、そんな人間らしい蓮華さまを笑って受け入れた森野さんの笑顔が尊くも映ったのだと思います
「きみはこういう人」よりも、
「きみはそんな一面もあったんだね。」の方が素敵で平和で、新しくて面白いと思う
蓮華さまが(知らず知らずの内に)背負ってた荷物は、コガラシの言葉によって多少軽くなった
小気味良く問題を解決しつつ、きっちりと主人公の矜持も見せて終わる、、、という今回のシリーズもまた最高の仕上がりになっていたと思います
何よりも、本当は男の子に興味津々の蓮華さまがあまりにも可愛すぎましたしね!(笑)
あんまりコガラシに惚れて~、みたいな感じにもならずに、
素直に、爽やかな人助けハートフルストーリーに終始したのも良かったですが
その分、逆に妄想が捗る感覚なんかもあったりして笑
これはこれでベストだったかな、と。







それにしても、コガラシは本当にイイ男ですね
「頑張るぞ!」とか「許さない!」的な少年漫画し過ぎてないほどほどのテンションがまず良いですし
その上で気楽に気軽に、自分がしたいように助けて、気ままにキャラの背中を押している「粋」な感覚はやっぱり素敵に映りますし
少年漫画の主人公、はきっちりとこなしてるものの、押し付けがましくない“距離感”が何より最高だと思うのです
正に風来坊的であり、江戸っ子であり、、、と今週のコガラシもまた素晴らしかったと思います
そんなに重く考えずに、背負わずに生きて、また困った事があったら助けに来てやるよ。という爽やかで、でも確かに伝わって来る男らしさが堪らない。
本作は割と官能方面/ハーレム方面がクローズアップされがちな作品であり、そこを注視するのもまた正しい事だとは思いますが
それだけが見所になってしまうほど一面的な作品じゃないよ。っていちミウラセンセファン、ゆらぎ荘ファンとしては思ってますし
また、今週はそう強く思わせるクオリティのお話にも仕上がっていたと確かに感じました
特に、やっぱり主人公であるコガラシの“好感度の高さ”が貢献してたり(人気を)縁の下で支えている部分は往々にしてあるんじゃないですかね
ぶっちゃけかなりの頻度でコガラシがイケメンだとか男前だとかへタレじゃない、とか言及されてますからね
まあ、それはそれとして、純粋に、単純に一個人としてコガラシって男の魅力を毎週深く感じているのが本音です
キャラを心境的に軽くさせる、背負い過ぎてるものを下ろしてあげるテクニックは本当に見ていて気持ちがいいな、と
そんな風に感じます
今週も正しすぎるくらいに正しい、
あまりにも真っ当にハートフルなお話が展開されていて思わずニンマリしてしまいました
その上で幽奈さんの嫉妬(?)があったり、蓮華さまのえっちぃシーンの数々が素晴らしかったり、
コメディ的にも冴えてたりと完璧に近いクオリティのエピソードだったんじゃないですかね
蓮華さまは最初のお高くとまってるイメージが強かった分、
弱さをさらけ出したり、官能的なカットの数々に余計に興奮出来たな。って思います
憑りつかれて淫らに変化するトコロも最高ならば、その後目が覚めて恥じらうトコロも最高で・・・と
正に一粒で二度美味しいエピソードに仕上がっていたと思います(笑)。
蓮華さま、めっちゃ人間らしい可愛げがあって大好きだ!
正直ヒロインに昇格しても許すレベル笑


そして、次週はまたまたセンターカラーだそうです
なんというか・・・自身が大ファンの作家さんが、自身が魅力を信じ切っている作品が、こうやって「普通に」市民権を、それもジャンプで得る、、、っていうのは
ちょっと泣きそうになるくらい嬉しいものなんだな。と
改めてそう思いました
特に、ここ数年は(ファンとして)玉砕ばかりだっただけに笑
喜びもひとしおですね
バディストで思い切り躓いた後だったのもあって・・・
今朝コンビニでジャンプ手にとって、まずは次号予告をチェックするんですが
そこで「センターカラー」の文字を観た時は嬉しさで溢れてしまいました
何故なら、この間来たばっかなのに、、、ってのが凄く嬉しいじゃないですか?(笑
ちょっと、いや、かなり健闘出来てるようで、“少年誌のちょっとエッチなラブコメ”で育って来た人間としては本当に手放しで喜ばざるを得ない
特に、この手の作品はここ数年ジャンプでは苦戦を強いられて来ただけにね・・・・・。

GIGAのオールカラーが控えてる中でのセンターカラー、というのも素晴らしい
現在のジャンプは今のセリーグみたいなもんで、飛び抜けた存在以外は横一線で争っているような状態に見えます
だからこそ、いつだって全力で応援したい、毎週アンケ出して、感想も書いて魅力を頑張って伝えて、ファンレターも出して、、、と
その成果が少しだけ出たかな?って意味合いでも個人的に凄く嬉しかったんです
特にこの手のお色気系ラブコメはそれだけで軽視されがちですからね
だからこそ、ファンとして必死に応援していきたいですね
ただ眺めてるよりも、一石を投じていきたい。今色々規制とかが厳しい中、こういうお色気系のファンこそ必死にならなきゃダメでしょ!っていう。
そんな風に思ってます。
何よりも、お色気もコメディも、ハートフルも主人公の格好良さも楽しめる「ゆらぎ荘」こそ、オールマイティな面白さがある。って信じてますから
いや、そう感じてますから。そんな次週は朧ちゃんの回みたいで、こちらもまた楽しみです♪















うーん、正直に申し上げてアリですね!(満面の笑み)
ゆらぎ荘の薄い本沢山出て欲しい
蓮華さま、他ヒロインとは画風自体が違うけど、可憐で、でも俗的な部分もあって、そのギャップがとても可愛くてすっかり大好きなキャラの一人になりました
扉絵も最高でしたし(超笑顔)、また再登場とかもあるとホントに嬉しいです
っていうか、ジャンプのラブコメでここまで描き分け出来てるのも珍しいのでは・・・笑







DIR EN GREY[mode of VULGAR]@Zepp Tokyo 16.7.4

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                            昨日はディルアングレイのライブを観にお台場へ。












最近、よくDIR EN GREYがやっている過去作品の復刻ツアーなんですけど
実はチケット取れなくて、どんだけ人気なんだ「VULGAR」!って一度完全に諦めたんです
そしたら、数日前に追加公演の告知があって、突発的かつ平日開催という事もあったのか何とか取れました
逆に言えば、そこまでしなきゃ取れない程人気の高いツアーだった、という話ですが・・・。

個人的には、「行けなかった人の為に」という目的で用意された追加公演で、
ようやく行けました。っていうのはあんまり記憶にない、或いは(あったとすれば)忘れるほど遠い昔の記憶なんだろうから
なんというか、すっごく嬉しかったですね(笑)。本当にメンバーとスタッフには感謝しかない。というか
完全に諦めてたのもあって、当日はなんだかニンマリするような気持ちでいっぱいでした
追加公演の素晴らしさを初めて、或いは忘れてるだけだったら超久々に味わった出来事でしたね
いやあ、ホントDIR EN GREY様々ですよ(笑

「VULGAR」は、去年の冬にめちゃくちゃ聴いてた時期があって、
「このアルバムのリリースツアーに行きたかったなあ。。」ってその時単純に思ったので
今年に入ってからこのツアーの報が来た時は物凄くタイムリーだな。。って嬉しくなったんです
でも結果的にチケは取れなくて、縁がなかったのか・・・。と残念な気持ちだったトコロに
今回こういう機会があって無事に観る事が出来たので
ある種運命的なものを感じましたし、
そんな出来事があった、そしてこの日のライブを観た影響もあり、益々「VULGAR」というアルバムが大好きになれた、大切な一枚になりましたね

そもそも、アルバムを作ってリリースツアーやって、はいそれでおしまい。次!ってサイクルは少し寂しいというか
個人的には何度でもそのアルバムのツアーやっても別に良いと思う。って常々思ってるので
その意味でもこういう旧譜を改めて聴かせるツアーも大変意義があると感じます
何より、リアルタイムでツアーに参加してなかった自分みたいな人間にとっては最高に嬉しいですしね。
そんな訳で、大変素晴らしかった「VULGAR」の復刻ツアーの感想です。


ちなみに、DIR EN GREYのライブを観るのは今回が初めて
リスナーとしては小学生の頃に初めて聴いてファンになった形になるので
実に約15年以上経ってライブ参加の希望が叶った事になりました
また、機会があったら是非行きたいです
DECAYSのワンマンでDieさん自体は観てたんですが。













客層は思ってた以上に男が多かった
やっぱりラウドな音像で叫びたくなるんでしょうか。。
勿論バンギャ系のお姉さま方も沢山いました
小学生の頃センセーショナルな売れ方をしてたので、そこからハマった経験があったので、
なんか今こうしてDIR EN GREYのライブに参加出来てる事がまず嬉しかったり・・・
観る前からニヤニヤ気味だったんですが、急な告知だったにも関わらずチケットは即日完売
平日の、それも月曜からお台場に集まるファン(っていうか虜?)の群れを見ていて「愛されてるなあ。」って思いながら、
開演時間からほどなくしてライブはスタート、一曲目は勿論「audience KILLER LOOP」でした。


バックに女性が拘束されて、××されそう?的なショッキングな映像が流れる中
ダイナミックに、そしてコールを含めて初っ端から盛り上がる形で始まった印象
官能的なインパクトにもゾクゾクしつつ、
そこから「MARMALADE CHAINSAW」とガンガンアゲていくテンション、
この曲は「VULGAR」の中でも特に好きな楽曲なんで、個人的なテンションも上がりましたね(笑
ある種讃美歌のようなエッセンスを感じながら、これもまた大好きな一曲「DRAIN AWAY」へと流れ込んで行く
伝わって来る物悲しくも儚いムードにウットリしつつ、生で聴く京さんの歌声はやっぱり上手く感じられました
それにShinyaさんのシャープで切れ味の鋭いドラミングもイイな。。とメロディだけではなく、アンサンブルもまたオイシイ一曲でした

続く「砂上の唄」もまたメロディアスで京さんの美声が胸に迫る仕上がり
切なさがめいっぱい伝わって来る歌声に魅せられつつ、メロディアスさに関しては音源以上に際立ってる気がして確かな進化も感じられました
そこからの「AMBER」がこれまた良かった・・・!
縦ノリでも、メロディアスでもない、この日でも貴重な横ノリを推している楽曲で
ぶっちゃけそんなに盛り上がっているようには見えなかったんですが(笑
個人的には横ノリも大好物なんで、正に最高の気分で聴いていました
こういうオルタナチックな楽曲も大好きだ・・・!!と、深々と感じつつ
京さんがポーズを付けて「ここにある。」と歌い切ったエンディングもまた鮮烈に印象に残りました
演出も派手さを控えてシックな仕上がりでしたが、自分的にDIR流の最大限の横ノリ!って感じで前半の個人的なハイライトでしたね
楽曲としても、正直かなり好きなんでその意味でもこの曲を演ってくれて凄く嬉しかったなあ。


メロディを押し出した流れは続き、「Un deux」でループするサウンドの気持ち良さを絡めて高らかに歌われた「進め」というメッセージ、
ファルセットを多用して美しい作中観を響かせた「輪郭」と至極カタルシス満点の流れが続く
最近の曲との絡め方もきちんと流れで聴ける良さがあって実にイイな。と(素直に)感じながら、
ライブは後半戦に突入して行きました。

音源の倍くらいのスピード感で奏でられた「INCREASE BLUE」を皮切りに攻撃的なモードへとチェンジ
獰猛かつラフに振り切ったアンサンブルの気持ち良さと相俟ってただただ単純に楽しく、興奮出来る仕上がりに
そして「明日無き幸福、呼笑亡き明日」がまた凄かった
軽やかなステップに乗せて歌われる毒のある詞世界、、、という音像からして痛快だったのだが
サビの「HUMAN GATE」の連呼がこれまた絶妙且つラフに歌ってるのが格好良すぎて
ロック・ショウ然とした雰囲気とも合わせて純粋に魅せられてしまいました
より噛み砕いた形での表現がすこぶる切れ味鋭く映りました
この辺も音楽性の豊かさを象徴してるな。。と感じながら、ひらすらに格好良かった「RED...[em]」、
そして京さんが途中ただ一人で、狂人のような声をあげて独特の作中観を表現し切った「蝕紅」とキレッキレの流れが続いていく
両曲とも、思ってた以上に盛り上がった印象で、特に後者に関しては鬼のようなバンドのグルーヴ感も凄まじく
ひたすらにダークで、深淵で、物悲しい世界を表現し切っている姿はとても痛快で尊く感じられました
失礼な言い方をすれば・・・いや、これはあくまで褒め言葉なんですがキ○ガイ的というか、
逆に演劇的というか、、、想像以上に素晴らしく格好良い作中観が提示されていた印象で益々この曲が好きになりましたね

月曜からヘドバンなんかしてしまった「NEW AGE CULTURE」は石つぶてのような迫力のバンド演奏が印象的、
この曲の最中、あまりに音が快感過ぎてメンバーもロクに見ずにヘドバンばっかりしちゃってた、という・・・
時も場所も忘れ(られ)るほど夢中になって、陶酔してしまった印象で自分もまだまだ若いな、って思いました(笑
つーか週初めからヘドバン、って何とも素敵ですよね・・・(爆笑)

京さんの鮮烈なアジテーションも光った「Я TO THE CORE」で叫び倒して、
ブリザードみたいな厚みのある轟音が気持ち良かった「SUSTAIN THE UNTRUTH」、
更にもう常に暴発しっぱなしの拳銃みたいな出来栄えの「The Inferno」と兎角「ス、スゴイ・・・!」としか言えない流れが続く
間に挟まれた「VULGAR」以外の楽曲は、完全にその世界観に混ざっても違和感ない曲を選んでいる印象で
その点も良かったですし、もうメロディをかなぐり捨てて激しさ「だけ」を追求しているこの曲は正にインパクト大の出来栄えで最高でした
最後に、思い切りオーディエンスを蹴飛ばして帰って行く感じ、、、が何よりロックそのもので格好良かった
こうして、感動も興奮も同じくらい点在していた「VULGAR」の復刻ツアーは終わりを告げたのでした
ありがとうございました。













audience KILLER LOOP
MARMALADE CHAINSAW
DRAIN AWAY
砂上の唄
AMBER
Un deux
輪郭
INCREASE BLUE
明日無き幸福、呼笑亡き明日
RED...[em]
蝕紅
NEW AGE CULTURE
Я TO THE CORE
SUSTAIN THE UNTRUTH
The Inferno

OBSCURE
詩踏み
CHILD PREY
THE ⅢD EMPIRE












アンコールでは、
京さんが「平日なのに暇やな」って身も蓋もない事を言ってたのが面白かったですね(笑
恐らく、急な告知、更に平日開催で即ソールドアウトっていうのがきっと嬉しかったのかな・・・?とは思いましたが。
「VULGAR」のハードな楽曲を新曲を交えつつ立て続けに4曲披露して怒濤の勢いでライブは終了しました
より激しさを増していくハードコアな感覚が兎角カタルシス満点だった「OBSCURE」から始まり、
これまた物凄く良い曲!って感触を与えつつ、京さんのめちゃくちゃに踊り狂うパフォーマンスも鮮烈だった「詩踏み」も良かった
「CHILD PREY」で最高の一体感を演出しつつ、
この頃にはお客さんの怒号も凄まじいレベルに達していて
最後の「THE ⅢD EMPIRE」に至っては猛り狂うシャウトまみれの中でこの日一番のピークを刻んで終了、
激しさ、や、勢いだけではないシャープさを感じさせる地に足がついたサウンドメイクも最後まで気持ち良くて
生で観てみるとShinyaさんの存在感は特にスゴいな。。って感じられたり収穫の多い一夜でした
っていうか、ShinyaさんとDieさんの音の絡みが凄く好みだな、って強く思ったんですけど(笑
タイトで、切れ味鋭いサウンドを保ったまま、確かに爆発するボーカルの妙は
やはり唯一無二だな。と再確認出来たワンマンでした
斯く云う自分も、
コールを求められた「THE ⅢD EMPIRE」では絶叫に近いコールをしてしまい、
その感覚こそがこの日のライブの切れ味の良さを物語っていたと思います
大好きなアルバムなので、
この夜に参加出来て本当に良かった。
DIR EN GREY、スタッフの皆さん、ハコのスタッフ、そして一緒に叫んだ虜の皆様
本当にどうもありがとうございました。追加公演の気配り、ホントに嬉しかったし、助かりました。ありがたかったです。

秋以降、
また「DUM SPIRO SPERO」の復刻ツアーや「鬼葬」の復刻ツアーがあるみたいなので、
その辺りも機会があれば参加してみたいです
今更ですが超世代な「GAUZE」のツアーに参加してなかったのは我ながらバカだなあ、って感じですが(笑
未だにコンスタントにリリースしていて、精力的に活動しているバンドなんでこれからのアクションも楽しみにしています
常に厳しい顔つきだった京さんが最後満面の笑みだった事、ToshiyaさんやDieさんが最後まで残ってファンサービスされてた事、
薫さんやShinyaさんも勿論サービスしていて、、、とそんなトコロもまた良かったですね
鳴り止まないアンコールが、この夜の素晴らしさを何よりも物語っていました

・・・、いや、本当に中々鳴り止まなかったんだけど(笑
それくらい熱い夜だったって事です!
月曜からのヘドバン、今振り返れば最高でしかなかったですね。



天野めぐみはスキだらけ! 第33話「よかった―・・・」 感想(週刊少年サンデー 2016年32号)

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犬になりてえなあ・・・(遠い目)








泥んこになった女性は、趣があっていいですね・・・
いや、何の趣なんだよ!と問われれば閉口せざるを得ないんですけど(笑
でも犬って本当水たまりとか大好きですよね
人間としては、汚ないし濡れるから出来るだけ入って欲しくないんですが
犬としては冷たいし涼しいからお気に入りなんでしょうね
でもなんか、犬と戯れてるめぐみは童心に溢れてて素敵だなあ。って読んでて思いました
ガクは初登場からレギュラーの如く出まくってますけど、ねこぐちセンセ的にはお気に入りなのかな
「ねこ」ぐちなのに、、、ってのは禁句ですかね(笑)。でもぶっちゃけ今のところガクのが可愛いしな。。


今週、幼少の頃の二人が1カット表現されてましたけど
昔は学はめぐみの事を「めぐちゃん」って呼んでたんですね。
今、呼んだら・・・と考えるとそれだけでニヤニヤしちゃうんですが(笑
まあ、学の性格上そういうのは当分はないだろうなあ・・・。
いつの間にか捻くれちゃって(笑

ただ、今振り返ると小中高あたりの、その辺の捻くれは不要なものだったな。って強く感じるんです
妙なプライドだとか意地があったんでしょうけど、或いは気恥ずかしさだったんでしょうけど
今考えれば「もっと素直になっておけば、素直に行動してたなら・・・」って後悔してる事も正直多いですね
誰かに茶化される事もなくなった今、
「茶化される」って行為の有り難味を感じてます
早いうちから、色々わきまえて素直になれれば、上手く行くんでしょうけど
それが出来ないままに成長してしまうとまったく成す術がないくらいに手遅れになってしまう
そういう意味では、学ももうちょっと素直になった方がきっと良いんでしょうね
まあでも、以前だったらシャワー借りに来ても「お、おう」程度の反応だったんじゃないかな(笑
それを考えると、ある意味意識の仕方で少しは素直になれてるのかもしれないですね
本当に重症なのは「興味ねーよ(笑)」って自分に嘘つく事ですからね
冷静に考えて、そんな訳ないんですよね・・・苦笑





しかし、彼シャツ・・・
いや、まだ彼じゃねえか(笑
男もののシャツ、って選択肢にはヤラれましたね
ある意味「俺のもの」って感覚にもなるアレじゃないですか笑
正直クスッと笑いながらニヤニヤしてしまったんですが、、、気持ち悪いな俺!
でもなんか、ある種の青写真のようでいて(違う?)その意味でも良かったんじゃないかと
学がそう考えてるかは別として(オイ

しかし、学の反応も分かりやすくて実に良かったですね(笑
こんな青春を過ごしたかったんですけどね・・・。


まあ、普通に考えて興奮するよね、って正しい少年ラブコメっぷりもとても楽しかったですね
いや、まずはめぐみがちょっとわきまえて「静かにしてる」ってニュアンスの言葉を発したのが良かったと思うんですが(以前のアレで反省してる?)、
そんなめぐみの半主人公としての精神的成長がさり気に垣間見れるシーンにもなっていたと思うんです
そして、超平常運転の悶々模様もごちでした!って感じで安定感溢れる話数に仕上がってました
どんだけ気にしてるんだ、と思いつつ
下はきっちり自分のパンツを履いてて、でも見ちゃったのは見ちゃったのに
「よかった」って言っている学のオチも実に滑稽で面白かったです
冷静に考えたら「よくねーよ!」っていう。
いや・・・
結果的にはラッキースケベで良かったんですかね?笑
良くなかったけど、良かったし、(履いてて)良かったし、でも見てんだろ、という意味合いでは良くなかったし。。
という言い得て妙な顛末に仕上がっててその辺りもまた見所ですね
久々に学視点が中心のお話でもありました

しかしまあ、今回の学の役得っぷりはスゴかったです。分けて欲しいくらいに!













ちょっと今日は体力的にしんどいので、今週はめぐみ単体で。。
あおざくらとアクトがどっちも横浜中華街に行ってたシンクロっぷりと
魔王城がちょっとエッチなネタなのが印象的でした、他には。



↑ここだけ切り取ると、学が完全に変態ですな(笑



かぐや様は告らせたい15話、新連載「結崎さんはなげる!」第1話中心ヤングジャンプ2016年32号の感想

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                                  四宮がオシャしてる!!









四宮がオシャしてる!
オシャとは何ぞや?ってリアルタイムで読んだ時は「はて?」状態になったんですけど
調べてみると単純にオシャレの略語らしいです
レぐらい言えよ・・・と思いつつ(笑>今の若い子
赤坂さんの「イマドキ」に対するアンテナ力というか、そういうのはやっぱスゴイな。と思いました
今どきオシャ程度知らない時点で自分もおっさんなのかもしれませんね・・・。
一応20代の内は、20代であるならば「若者」だと思ってるんですが(爆

しかし、今週も面白かったですね・・・
ミラジャンでやってた時は、いつも見てる方なら分かると思いますが
あまり取り上げないか、取り上げても数行程度の感想で済ましてたんですけど
今は正直ミラジャン時代よりもずっとずっと面白いです
純粋に、主役のかぐや様と相手の会長に「親近感」が生まれたのがきっと大きいんじゃないかと思います
会長は会長で格好付けてるようであんまり格好付いてないトコロが逆に可愛いし、
かぐや様は徐々に徐々に乙女モード全開になって来た上に、
「会長の事がいかに好きか」が伝わって来る描写も増えて来てるので
純粋に“応援したい”って感情が出てきたのが大きいのかな、と思います
自分からは言えない、
だから気付いて欲しい・・・ってのも
なんだかイジらしいじゃないですか(笑)。
もう毎週毎週会長にぞっこんなかぐや様が可愛くて美しくて
本当に今のヤンジャンの中でも一二を争うくらいに大好きになって来ちゃいましたよ(笑




十分可愛いんですけどね!



他の人には気付いて欲しくない、
会長にだけ気付いて欲しい・・・って気持ちも可愛かったですし、
気付いてもらえてないと勘違いして内心プリプリ怒ってる姿も非常に可愛かった
上記の、本当に気付いてもらえてなかったんだな。。と諦めてペーソスに震えるカットもいじらしくて良かったし、
今週は本当にラブコメ的に面白かったなー、と思います
また、会長がしっかりと初見で(←ここ重要)気付いてるっていうのも実にイイんですよね
しかも、そこから色々と悩む心境も正直理解出来ますし(ああいうのは難しい)
アプローチも抜群なら構成やキャラの行動理念もすこぶる良かったかと
会長の為にオシャをして、
少しでも素敵な女性になりたい、、、と願うかぐや様は
本当に素敵なレディだと思いますよ

そう、そういう「健気」で「いじらしい」部分が出て来ているのもかぐや様を本気で好きになれてる一因だと思います
やっぱり、余裕ぶってる人よりも何らかの形で必死な人の方が見てて楽しいし、応援したくなります
必死というのはともすれば格好悪いと思われるかもしれませんが、それくらい強い想いがある証拠でもある
会長の為に彼女なりに背伸びして、気付かれないと拗ねて、最終的には自らの哀愁に繋がって行く
そういう・・・「ああ、分かるなあ。」って感じさせるセンスが進化されてる印象ですね
この調子で、どんどんニヤニヤ模様を重ねていければ物凄い名作ラブコメになりそう
俺はラブコメ大好き人間でもあるので、その意味合いでも期待しています。



☆かぐや様は告られたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 第15話 かぐや様は気付かれたい

カワイイ・・・


またね、会長にようやく気付いてもらえて
思わず紅潮して嬉しそうな表情になるかぐや様が可愛いのよ
まるで子供の様に純粋な表情で、内面すら垣間見える表情に仕上がってて
本当にかぐや様の「喜び」が伝わって来る作画のセンスや演出力が素晴らしい
それも、顔芸と呼ばれる様な大げさなものではなく、
ストレートに可愛いと思えるクオリティなのが尚ツボにハマりました
素朴というか、純朴というか・・・もう本当にかぐや様可愛すぎですよ!
もうこれからは毎週欠かさずアンケの面白かった漫画3つの項目の中の一つにかぐや様って書いて出すぜ!・・・と宣言したくなるほど
高クオリティで破壊力抜群の話数に仕上がってたと思います
純粋に、主人公格であるかぐや様に感情移入出来るようになったのが何より大きい
2週間ぶりという事もあって、その思春期性と共におおいに楽しませてもらいました。大満足。

あと、藤原書記と石上の絡みも笑った。確かにキモいけど
匂いを気にする藤原ちゃんの乙女ポイントも高し。




☆結崎さんはなげる! 第1話 結崎さんは砲丸を投げる

カワイイ。



読切を絶賛した「結崎さんはなげる!」が遂に連載化。
遂に、、、というか、あれは受賞作品だったので相当ハイスピードでの連載デビューになるワケなんですが
それくらいにあの読切はキャラも話もコンセプトも立ちまくってた傑作という事なんですよね
あれがラッキーパンチだったのか、そうでないのかはこれからハッキリする訳ですが。


まず、率直に書くと読切よりも線が太くなっていて、かつキャラの顔が子供っぽくなっていると思いました
読切の時はもっとシャープな線で、かつキャラの顔も結崎さん・主人公含めてもっとオトナっぽかったはず
それとあの時確かにあった良い意味合いでの青年誌らしい下衆感もなくなっていて
ただ単純に恋する男子学生のお話に変わっているなあ、と。

ここまで書くと、ちっとも褒めてないように感じられるかもしれませんけど
実際どういう感想を抱いたのかと言えば一言で「ポテンシャルが高い」という事でした
これはこれで、目的も理由もなくだらーっと生きている大宮くんが、ヒロインをきっかけにして
何か変わって行く、成長していくお話に出来そうですし、あと結崎さんは多少幼い顔つきになっても確かに可愛かったですしね
有り体な少年少女の成長物語になっていくのだとしても、それはそれで楽しそう。ってのが初回の忌憚のない感想ですかね
結崎さんのスマイルは確かに美少女然としていて魅せられましたし、官能的な要素も期待出来そうですし、
何よりラブコメとしても機能していきそうな予感があるのでポテンシャルはやっぱり高い・・・という感想に尽きます
 ただ、主人公が覗き見する理由に関しては読切の方が確実に巧かった、とは思いますけど(笑
巧かったというか、面白かったというか・・・その辺のコメディセンスに関しても期待したい一作
いきなり連載昇格、という事で緊張されるのも無理ないかと思いますが、読切版に魅せられた身としては是非応援させて下さい
取り敢えず、毎週アンケ出します(笑
あのえろい陸上の服(失礼)姿も早く出るといいな!そこもまた本作の確かな魅力的なコンセプトの一つですから。毎週の楽しみが一つ増えました。




☆もぐささんは食欲と闘う 第2話 もぐささん vs 吉祥寺

正直、もぐささんも記事タイトルに入れたかったな
文字数制限があるので削ったんですよ(泣
それくらい、
今週もすごく面白かった
なんでしょう、ラブコメやってる時も面白かったんですけど
それに劣らない、いや、ある意味勝(まさ)ってるんじゃ?と思う位面白いです
シンプルに、百草さんを主人公にして、「食い意地女子」を可愛くコミカルに魅せる漫画にシフトチェンジしていて
物凄くストレートに面白い、とか、可愛い!って思えるパンチ力があるなあ、と

「もぐささん」では、百草さんはあくまで観察対象、フォロー対象としてのキャラクターだったんですが
百草さんを主人公にしてみると、素朴で、でも可愛らしい悩みのある女子大生の日常・・・という感じで
同じキャラでも全然違った面白さ、楽しさが生まれていて新鮮ですね
ちょっと頼りないけど、彼女なりに頑張ったり
自分を律しようと努力したりする
そんな姿がとても健気で、素朴な可愛さがあって、応援もしたくなる、、、と
こうして読んでみると百草さんって主人公にピッタリのキャラクターだったんだな、って。
ちょっと足りない部分があるのがいかにも主人公っぽいですね
東京で一人暮らしして、頑張る。と目標も明快ですし、
小口くんに恋する表情等も遠距離だからこそ魅せられる部分もありますし
タイトルまでも変えて、新作として読ませる理由も大分理解出来てその意味でも今週は素晴らしい話数だったかと

何より、百草さんの行動や言動を見てるだけで楽しいし、愉快だし、可愛いし・・・という
オートマティックに面白がれる構成と内容になっているのが最高にイイですね
何も考えなくても、ただただ百草さんの一挙手一投足を追ってるだけでOK!っていうのがコンセプトとして秀逸過ぎます
なんだかんで誘惑に負けちゃう弱さもカワイイし、恋人である小口くんにメールを送ってるのもカワイイし・・・という
オチもきちんと楽しい2話目で中々、どころか、相当良かったのではないかと。



☆潔癖男子!青山くん #60 伊吹くんの彼女の事情

健康に良い食事はおいしくないもの、、、というのはよく聴きますが
ただ、無理して我慢して「あれ食べたいなあ~」って思いながら食べる食事で長生きするのと
自分の好きなものをたっぷり食べて、「満足だぁ」って感情を蓄えて早く逝くのとでは
どっちがより幸せなのか?と考えると個人的には後者な気はしてます
つまり、精神的な健康、、、って事ですよね
健康にこだわるのは良い事ですけど、
こだわり過ぎると逆に不健康だと思われます
健全にこだわりすぎると、
逆にきれいに去勢され過ぎていて不健全に映るのと同じです
多少のコントロールは必要だと思いますけど、まあバランスが大事なんじゃないですかね

とはいえ、なんでもかんでもマヨなのはどうかと思うし、サッカーの為って大義名分もあったので
少し同情もしてしまうのですが(笑


しかし、もう一つ思うのは、ケンカできる仲っていうのは実は健全だと思うんですよね
そりゃ毎日毎日争ってるのは泥沼だと思いますけど、たまにケンカをするくらいが実はちょうどいいのだと思ってます
なぜなら、ケンカをしない=そこまで踏み込んで本音を曝け出せない=少しの衝突で揺らいでしまう脆い関係・・・という事でもあると思うんです
ケンカも出来ない程度の遠慮しちゃってる距離感で続いていけるほど人間関係は簡単ではありませんし
一見ケンカをしない、というのは良い事と思われがちですけど、実は我慢をして溜めこんでいる確率だって相当高いと思うんですよ
そういうのを受け止めて、咀嚼して、解消しながら共に進んでいける関係性、、、というのが個人的には理想なんじゃないのかな、と。
水面下でお互い何かを抱え込んでる内に、何も言わずに消え去っていくのが一番悲しいですからね。
まあRADWIMPSの歌ではないですが、最大公約数を探していくのが最良なのでは。

しかし、オチが相当キマってて、考えさせられる上にきっちり笑える話にもなってるのが尚イイです(笑)。
これから食事は全て運動の後に出す様にしましょう!(提案)
















◆リクドウ

まるでアイドルのコンサート、、、ですが、
バックがバックだけに噛ませにはならないんでしょうね
あまりにもリクドウとは掛け離れた演出に笑ってしまったんですが(笑
神代の意外なDTっぷりも楽しくて(試合の)入口として凄く良かったかと
松原センセはナルシストを描かせても上手いですね。

ただ、個人的にはリクが勝つと思います。



◆プリマックス

ワルコ、やっぱり可愛い・・・笑



◆(読切)ハンザーヒーロー/鈴木雄丸

シンマン賞の読切。
なんですが、これヤンジャンっていうより、少年ジャンプっぽいですね(笑
個人的には少年ジャンプの新人の作品を読んでるような感覚しかなかったです
お話としては王道で、分かりやすくて、熱くもあったんですが
敢えてヤンジャンで、ってなると?ですかね
ただ、元ヤンみたいなのもうまるみたいなのも続けて載せるのが今のヤンジャンだったりするので
その意味じゃバラエティパックっぷりに拍車をかける意味合いで悪くなかったりするのかも、しれない。















今月のシンマン賞はかぐや様の赤坂アカさんです
結構饒舌に語られてるので自分含めて好きな方は必読のシリーズです
あと、来週から再びシンマンGPが始まるのでそっちも注目!ですね
空えぐみさんのヤンキーっ娘読切も楽しみ♪



「ひなこのーと」の水着回が実に素晴らしいコミックキューン 2016年8月号感想

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ちょっと遅れましたが先日の「つくろぐ。」4話単独感想に続いて本誌全体の感想です
その「つくろぐ。」4話の感想は、自分から書くのもアレですけど、
相当心血込めて書いた感想になっているのでお暇でしたら是非チェックお願いします!











☆ひなこのーと/三月

うん、ちょっとお兄さんと一緒に草場の陰まで行こうか(提案)



いや。なんでしょうね
下手な成年漫画よりも官能的なんじゃないか?ってくらい
この三月という方はセクシーな表現をされるのが凄く上手ですね
ぶっちゃけ、、、正直「何とかしたい!」って思ってしまいました(何を?)
イメージとしてこの手の美少女4コマ誌は官能方面に関してはそこまで得意ではない、というのが勝手にあったので
三月氏及び「ひなこのーと」との出会いは正に(自分にとって)衝撃的なものになっています
取り合えず、単行本と作者のもう一つの作品の単行本を購入しようって思ってます
ここまで色気のある絵をポンポンと描けるセンスは称賛に値する
ちなみに俺はグラマー好きなんですけど、
そんな自分ですら今回の真雪ちゃんのセクシーさにはメロメロになってしまいました

また、子供っぽいって思われたくない、オトナとして見られたい!っていう精神面も実に良い
内面的な可愛さまでも描けてるのが尚クオリティが高いと思うんですよね
恥ずかしいけど、でも、頑張ってえっちぃ水着を着てみる・・・!っていう
健気な頑張りと紅潮している表情が堪りませんでした
胸も股も少ししか隠れてないじゃないか・・・・?!というギリギリの攻めっぷりもまた素晴らしいですね
実際、学年は上なんですけどね(笑 ここまでエロいカットを出せる実力の高さをまじまじと思い知ったワンシーンでした
この才能は本物ですし、先月号もそう感じたのですが、今月号で確信に変わりました
個人的にはこの「ひなこのーと」も(勝手に)推していきたいトコロです。




ひな子は可愛いなあ。



お話自体もすこぶる面白いんですよね
くいなことくーちゃんのダラけ顔と安定の食べ物ネタから始まって、
ひな子の健気過ぎる自己犠牲精神もめちゃくちゃに可愛くて、幸せにしてあげたくなるネタで(笑
水着に胸躍らせるガーリーな雰囲気も兎角楽しくて個人的にニヤニヤが止まらなかった
ひな子のドキドキ模様も面白いし、初めての友達とのショッピング~というストーリー性もイイですね
ゆあちゃんの少し太ったカラダを隠す為に控えめの水着をチョイス~という選択もいかにも女の子っぽくて可愛い
ストレートに女の子女の子してるなあ、、、って思える光景の数々が上手いと思ったし、男子からすると楽しいんですよね
その上で真雪ちゃんの恥じらいながらのドスケベ水着の試着ですからね。。
なんかもう色々と眼福でしたよね(笑
色気のある「ひなこのーと」でストレートな水着回ですから、面白いのも勝利してるのもある種当然と言えば当然でありました
それでも、ここまでグッと来る話数になってたのは扉絵の期待値を大きく越えてきた感じでした
ちょっとハマりつつある自分がいますね。ここ数カ月。

大家さんの水着・・・というか、乳首が勃ってるのも想像が捗る感じでイイなあ、、、と思いつつ、
現実的なオチも面白かったし、確かに・・・って頷けるのも良かったかと思います
うん、まあ、ぶっちゃけ年に一度二度三度程度のものに何千或いは何万っていうのは考えてみれば割に合わないかもしれませんね(笑
貧乳ネタも楽しかったし、ひな子の水着も王道で良かったし・・・という事で
眼福でありつつも、きちんとほのぼの4コマとしても面白い盤石の1話目に仕上がってました




お姉ちゃん!



2話目も賑やかで良かったですね
サメに襲われる事を前提として準備してくるひな子はどんだけネガティブなんだ(笑
と思いつつ、個人的にはひな子みたいな自信なさげで、控えめで、気の弱い女の子は大好きですね~
何でしょう、観ていて「頑張れ!」って言いたくなるというか、応援したくなる感覚が強くて
毎月毎月この漫画を読んで来てひな子っていう主人公が凄く好きな事に気付きました
か弱くて、健気で、いつでも(彼女なりに)頑張っている・・・
そんな姿を追って行くのも楽しみです
それは、好きになり始めてる、ハマりかけてるタイミングだからこそ言える事なんです
ルックスも大好きですが、それと同じくらいその精神性も大好き、、、って思えるのが凄く素敵ですね
サメが襲ってくる、と決めつけて、イメトレをし続けた・・・という間違った方向の努力自体が面白いですし笑
真雪のちょっとアンニュイなネタもこれはこれで良い味出してて良かったんじゃないかと。

結局迷子になっちゃった真雪ちゃん、
そんな反応も意地も可愛かったんですが
ひな子もひな子で携帯持たずに探しに行く、という間抜けをやってしまって
話しかけられてかかしになって。。。というダメ人間っぷりもまた可愛かったです
こういうトコロが応援したくなるんだよなあ、、、と思わされつつ、
ぶっちゃけ棚ボタだったんだけど(笑
お姉さん扱いされて紅潮しちゃってる真雪もやっぱり可愛かったですね
ずっと言われたかったんだもんねえ。そんな「結実」も垣間見れるお話だったのが尚素晴らしかった、と感じました

ただ、棚ボタは棚ボタなんだけど、
コミュ障を患っているひな子にとって、
あのタイミングで友達に出会えた・・・というのは
かなり(精神的な)助けになったはず ラッキーだろうがなんだろうが、
真雪ちゃんがひな子の不安を拭ったのは確かな事でもある訳で。。
それを考えると、
やっぱり真雪はきちんと「お姉ちゃん」なのかもしれないですね
その意味では胸が熱くなるエピソードでもありました ひな子も、真雪も、良かったねえ。
頼れる友達がいて、頼ってくれる後輩がいて、ね。

最後のひな子の精神的な充足の表現も良かったですし、本当に良い話数だったと思います。アンケ、ひなこにも入れてます。

ブラボー!(超笑顔)
2巻の表紙もおっぱいが目立ってて最高です(満面の笑み)
もっとこの「ひなこのーと」の良さを自分なりに伝えていきたいな・・・と思いました。ホント面白い。












◆パンでPeace!

冒頭からお風呂シーンとは、やりますね(笑顔
emilyセンセは元から官能畑の人だから・・・。
のあの「闇が迫ってくる」が表情と合わせて面白可愛かったです

ただ、それ以上可愛かったのが初の海外でテンパって、泣きつくふゆみでした
普段とは違ってまるで子供みたいな表情の数々が可愛かったなあ
何気にふゆみ×まいの図式が成り立った気もするが・・・笑
飛行機上でのケンカも面白かった。



◆明るい記憶喪失/奥たまむし

ああ、これ本格的な百合ですわ(笑
正直好き好きオーラがどの4コマでも出まくってて
個人的には終始ニヤニヤしちゃってました
今すぐにでも連載に出来そうなキャラ立ちとコンセプトの秀逸さが見事ですね
記憶喪失ものですが、むしろ記憶を失くしたからこそ、新鮮な恋愛を楽しめる・・・っていう
逆転の発想が見事でしたね 熟年かつ倦怠期の夫婦にもいいんじゃないでしょうか(笑

しかしありさのリアクションは終始オーバーで面白かったな!
ちょっとエッチなネタの数々も良いスパイスになってたと思います
絵柄も表情作画も良いし、出来るなら連載でも読みたいですね。アンケで支持しとくか。



◆ゆめのロワイヤル

かづきちゃん、意外と、、、でもないか、
情に熱く、物凄く頼れるキャラクターですな
ある意味ゆめの以上に主人公っぽいと思っちゃったけど(笑
かづきちゃんもかづきちゃんでおてんば娘に見えて健気なキャラなんだなあ。って思えて
そこが今月何よりも素敵なポイントだったかと。友情っていいものですね。



◆ぺたがーる

いきなりのオタクネタだけど、
全体的に上手く貧乳に絡ませていた印象で
作者の巧さを感じましたね
具体的には女子向けの作品を買った大木ちゃんに「巨乳のあなたに買ってもらって幸せだと思います」ってネタなんかは、
相当捻っててイイなあ、と(笑 発想力が素晴らしいですね。確かに、その方が嬉しがりそうだが・・・。
 ちなみに、恥ずかしながら女子向け作品を買う大木ちゃん自体も相当可愛かったです(笑

結果的に巨乳キャラを広めてしまった、というオチも良かった。



◆にゃんこデイズ

なんかちょっと感動してしまった(笑
ペットと幽霊の泣かせネタには相当弱いんだな、自分。ってのがよく分かりました。



◆ななつぼしティータイム

まあ、日本人は「誰々の誰々だから~」って理由で選ぶ事が多いですもんね
良くも悪くもミーハーっていうか・・・。
自分の力で勝ち取った勝利では決してない、
それが分かってるからこそ、表情が明るくならない。。っていうのは納得も感情移入も出来てイイなあ、と。
本当に、惰性や義務ではない、心からの言葉が欲しいのはきっと誰でも同じかと思います
そんな言葉を“自分の力で”掴む為に、ななつには是非「リベンジ」して欲しいと願います
これはこれで応援したくなるテーマですなあ。



◆放課後の先生(終)

先月巻中カラーだったのにもう終了?
結構ネタも面白くて好きだったんですけどね
せめてあの報われない感じの女の先生(先先月号)をもう一度見たかった・・・笑
お疲れ様でした。













次号は表紙がありす、巻頭がギャルオタ、巻中カラーにさくらマイマイ、ちーこ、ゆめのという感じの号になっております
個人的に大好きな「つくろぐ。」がセンターカラ―を奪取した今月号は正に最高の気分だったんですが、
それで安心せず、これからも一生懸命「つくろぐ。」を感想とアンケで応援していきたいと思います
雑誌自体も、今や仕事の空き時間に読むほど愛読しちゃってます
まだまだ掘り下げていきたいので、これからも「つくろぐ。」及びキューンの感想を是非よろしくお願いします・・・!


最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 11巻(最終巻)/松沢まり

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最終巻、読みました。











初期は官能の波と、ニヤニヤの恋愛要素で楽しませてくれた本作ですが
気が付けばそんな官能も有り体な恋愛要素も越えて、
もっと大きな―――
“家族愛”だったり、“友情”を描いて、描き切って終わった感触が個人的にはありました
美月や日和が困っているなら、きっと夕哉兄ちゃんが助けてくれる、いつでも支えてくれる、見守っていてくれる・・・という優しさといたわりと強さ
美月と夕哉がそういう関係になる云々というよりも、あくまで家族愛として物語は終わっていて
ある意味恋愛よりも「もっと大きなもの」を表現して終われたんじゃないかな。。って個人的には思いました
ま、夕哉が意識したり、美月がテレたり、ちょっとはそういう要素でラブコメファンを満足させてはいるんですが(笑
それでも、夕哉の「お帰り」と美月の「行ってきます」が象徴している通り
この漫画はあくまで“家族愛”の物語だったんだなあ、、、と今になって思えばそう感じますし、
またそう感じさせる最終巻だったな。って思います

そして、初期は日和が美月に(官能的要素含めて)ちょっかいかけたり、そういう相様がコミカルで面白い漫画だったと思うんですけど
最終的には、そんな二人に誰よりも深い絆が生まれて終わる―――、という
“友情”の物語でもあった・・・とも感じました
特に、どんな姿になってたとしても
必ずあなたという光を見つけ出す・・・とお互いに気持ちを確認し合うシーンは
本作に於ける屈指の名シーンに仕上がっていると思う
本当は、別れるのが寂しかった
本当は、もう会えないのが悲しかった
本当は、お兄ちゃんに優しくされて満たされる事よりもずっと―――、という
日和と美月の“友情”を深く感じる、そういう表現が際立つような内容にも仕上がっていて
これもまた官能や恋愛を越えたもっと大きなもの、確かなカタルシスを感じるようなものとして成立していると思います
きっと会いに行く、
きっと見つけ出す―――
そんな約束が果たされたエンディングは正に爽やかな気分で読み終えられるようなものでした
作品の方向性は変わったけれど、本来描こうとしてたもの、松沢まりさんの本質自体は変わってないと思った
どこまでも誠実で、どこまでも真摯で・・・不条理から始まったスタートラインでしたけど、
エンディングは何よりも正しく終わっている、、、というのが兎角素敵でしたし、
有り体な本作に対するイメージを覆すものに仕上がっていると思います
官能や背徳的な恋愛要素から始まった今作が、
気持ちの良い友情と、圧倒的に正しい家族愛の表現で終わりを迎えている
そのきれいに着地させた構成と美しいテーマの結実で終わらせた手さばきこそ本作の最も素晴らしい点であり
名作として仕上がったな。と、いちファンとして確かに思いました そして、そんな着地はある意味オルタナティブなものでもありました
あとは、ただただ知って欲しい
ただただ伝わって欲しい。
それだけですね、うん。


この漫画は1巻から(欠かさず)感想を書いて来ましたが、
1巻こそ飛び道具的な印象もあったんですけど
そこからはどんどん松沢まりさんらしい繊細で胸に来る表現が多々増えて来て
なのにも関わらず、このタイトルと色々なイメージでそれがそこまで伝わっていない
音楽で例えるならガリレオガリレイのような、とっくに進化し切ってるのに、かつてのアレやソレで語られてしまうような
そういう・・・なんていうんでしょう、ファンとしては、もどかしい複雑な気持ちがあったのも正直な話事実です
ただ、このタイトルの正しさ、というか、ちゃんと内容を表している感は全然嫌いじゃないですし
「妹ちょ。」という略称も可愛くて言いやすくて好きでした
しかし、そういう繊細な部分よりも
もっと別の部分がクローズアップされてしまった感は否めなくて
そういうメディア戦略的に損をしてしまってた作品、、、っていうのも否めない
まあ、これは無事に終了した今だからこそ書ける事なんですが(笑)。
「妹ちょ。」どころか松沢まりさんのシャープで繊細な表現自体が好きないちファンなので
そういう意味ではちゃんと本質が伝わり切らなかった、或いは伝わり切っていない現状に対して悔しく思う気持ちもあります

だから、原作を最後まで読んで欲しいんですよね
美月と夕哉の距離の縮まり方だとか、色々な変遷を経ての
この最終巻での美月の相様だとか、そういうものを感じて欲しい
すっかり夕哉の前でリラックスしたり、明るくなった主人公の美月を見て
感慨深い気持ちになって欲しい、、、って想いとか、色々とあるんです
日和の美月に対する想いの膨らみ方だとか、
そんな二人のお互いにお互いを思い遣る成長っぷりだとか
そこまで見てから判断して欲しいな。って気持ちが確かにある
まあ、それは個人的なエゴっちゃあエゴなんですけど(笑
少なくとも、あなた方の抱えているイメージや偏見の数十倍素晴らしく、面白く、そして豊かな作品ですよ。って最終巻の感想に乗じて言及しておきたいです
元々家族愛的なアプローチをところどころでしていた本作ですけど、それが最後の最後で美しく結実した印象で
その真っ当さや誠実さ、そして恋愛や官能を越えた「何か」を感じて欲しい、と切実に思います
近年、こんなに素晴らしい名作ラブコメも早々ないのでは、、、って思う位に
素晴らしいラブコメの名作でした。と断言しておきます
最後まで読んでから最初から読み返すと、
また新しく感じれる気持ちなんかもあったりして
その意味でも末長く楽しめる作品かと思います
夕哉の最高のお兄ちゃんっぷりと、日和の最高の友達っぷりと、そして、美月の最高の成長っぷりを、どうぞ味わって下さい。


あの日、不安げで仏頂面で、誰も信じてない雰囲気だった少女はもういない
それは、意地悪な生き霊と、誰よりも優しいお兄ちゃんが奪い去っていった
そして、そんな少女美月は、誰よりも真っ直ぐな成長を迎えて育って―――
みんなを笑顔に、ハッピーエンドにするぐらいの強さと素直さを得た。
そんな“美しさ”に溢れた物語をありがとうございました
誰が何と言おうと2014年で一番心に残ったアニメは「妹ちょ。」であり、
そして松沢まりさんの「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」は近代ラブコメの一つの金字塔だと確信しております
(そういえば、二人の赤ちゃん~ってセリフはアニメ版へのオマージュみたいでそれもまた良かった)
いずれにせよ、妙なイメージで語られるには、あまりにももったいない、堂々たる兄妹ラブコメの傑作かと思います
ここまで友情も家族愛も、ほのかなラブコメ模様も描き切って着地させてくれた松沢まりさんの手腕に拍手を。
日和と美月のラストシーンを含めて、語り継ぐべき、語り継がれるべき確かな名作でした。
お疲れ様でした!!













この作品を経て、
松沢まりさんが次に描き出す作品も本当に楽しみです
きっとドキドキもワクワクもクスクスもニヤニヤも内包されてるんだろうなあ・・・と思いつつ
個人的には「妹ちょ。」に対しては強い想い入れと愛情が常に存在していました
毎巻毎巻良くなっていくので、レビューを書くのも至極楽しかったし
こういうコンセプトの中で、まりさんらしさが如実になっていくのもファン的に嬉しかった
アニメ化が決まった時はこのタイトルと1巻の内容からして軽視されそうだなあ、、、って不安がありつつも、
アニメ化前にずっと(部屋の中で)祈ったりドキドキしてたり、1話が始まる時は心臓バクバクさせながらTVの前で待機したり。。
そういう経験、というか、体験ももう早々ないんじゃないかな(笑)ってくらい陶酔していたタイトルの一つでした
そこまで自分を夢中にさせてくれた本作に関してはもう感謝しかないですね
だから、こういう感想で精一杯力になろう!って思ったし
伝えたい!!って強く感じたりもしたのでした
この先何年経っても読み続けられるほど、
見所、感じどころ満載の漫画になっていると思うので
最終巻のタイミングで改めて大手振って支持させて下さい。「妹ちょ。」は永遠です!!ありがとうございました。

キャラ達が踏みだした「一歩」の行方を想像してニヤニヤする日々が始まりそうです(笑)。
それもまた、きっと楽しいかと。



ゆらぎ荘の幽奈さん 第22話「ゆらぎ荘の朧さん」 感想(週刊少年ジャンプ2016年32号)

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                                  俺ならいつでも・・・(笑)












「どうやったら惚れてもらえるか」・・・うん、
それが分かってたら苦労しねえよ(笑)って感じなんですが(爆)
ただなんでしょう、最後に朧がやっていた単純接触効果?が最も効果あるのでは、、、ってなんとなく思いました
そりゃ自分から関わろうとしない人間を好きになる事は正直少ないですからね
その意味では(実は)物凄く合理的な作戦なのかもしれません。。うん。

でも、そういうのって結局は「素直になれるかどうか」も結構大きいと思いますね
モテないモテない言ってる人もチャンス自体は皆無だった訳ではないと思うんです
肝心なところで素直になれないと、
チャンス自体年々減って行く訳ですから
それでなんだかんだ一人、、、って感じになるんじゃないでしょうか
精神がガキなら、勇気がなけりゃ素直になる事なんて出来ませんからね
知らず知らずの内に確かに存在していたチャンスを散々不意にして来た癖に、
他人にやっかんで嫉妬して「爆発しろ」など愚の骨頂です
ならば、
あの時素直になれなかった
あの時勇気を出さなかった
そんな手前こそ爆発しろ!って言いたいです(切実に)
・・・いや、これ何の話なんでしょう?って書いてて思って来ましたが(笑
うん、つまり、今週の「ゆらぎ荘」は朧の可愛さやサービスを魅せつつ、そんな事を考えてしまう
ある種の哲学を感じさせるお話にもなっていると思ったんですね あくまで「俺の中では」という前提の上でね。




一理ある。



各々の考え方、感じ方がありますが
夜々はまだまだお子ちゃまな感じでしたね(笑
ただ、確かに食べ物をもらう、おごってもらうと「この人いいな」って思ってしまう
そんな単純なところは誰にでもあるかもしれません
それは、食べ物自体も大きいですけど
「自分の為に何かしてくれた」って事がある意味食べ物自体よりも大きいのかも
胃袋も確かに満たされるんですが、それ以上に精神的に満たされるのが大きいんじゃないですかね

仲居さんも同意見、、、というか、彼女の場合は校長以外に経験がない様子で(笑
お茶を濁した感じでしたが、うん、まあでも、「御馳走」っていうのは純粋に嬉しいのかもしれないですね
それはそれとして仲居さんと校長のあれやこれを想像してしまって切なくもなったんですが・・・笑
狭霧はもう男自体に免疫ゼロですから、訊くまでもない感じでした
ただ、あそこまで免疫なきウブだと、色々心配ですね
そりゃちょろインっぽくなる訳だわ





よーし、一戦交えましょうか!(提案)



呑子さんとこゆずの意見が正反対なのも面白かった、というか考えさせられましたね
呑子さんはカラダ目当ては嫌、かといって好きな人にカラダを意識されないのも嫌・・・という感じでしたが
こゆずは例えカラダから入ったとしても、それはそれで良いキッカケになる、興味持たれないよりはマシ、って感じの意見でした
カラダから入ったとしても、それをきっかけにして繋がっていけばいい、、、というのはある種合理的な考え方でもあります
一方で、世の中には悪い大人がいっぱい居ますから(笑
呑子さんの慎重な考え方もそれはそれで正しいんじゃないかなあ、とは思いますね
その所為でああいう状態になっている気もしなくはないが
・・・いや、なんでもないです。はい。


ただ、なんでしょう
こういうガールズ・トーク的な話数だと
途端に(意見的には)馴れ合い臭くなってしまうものなんですが
今作では呑子とこゆずの意見が真っ向から割れてますよね
同じ荘には住んでいるけれど、
考え方はまるで違う
そういうトコロもまた(意図的かどうかは分かりませんが)“考え方の多様性”を表現しているようでとても好みですね
どっちかが正解で、どっちかが不正解という事もなく、それぞれが違う考え方をもっている・・・それでいいじゃありませんか
どうしてそこを統一したがるんでしょうね 各々がそれぞれの主義に沿って真剣に頑張ればいいだけなのにね

そうやって、色々な意見を聴いて、頑張ったり迷走したりしていた朧ちゃんでしたが(笑
最後にまとめたのは、やっぱり幽奈さんでしたね。




・・・アリだなあ。



「気付かない内にそうなっている」
うん、まあそうなんですよね
自然に、こう、そういう風に、好く・・・というのが
最も健全で正しい気はしています
ただ、これが最も難しかったりもするんですが、、、(笑
頑張ってても誰かが見てくれる訳でもないし
努力してもその全てが報われる訳でもない
しかし、そこで腐らずに
誰も見てなくても
努力の全部が実らなくても
堅実にコツコツ頑張れる人が一番強いんでしょうね
恋とは、無理矢理探すものではなく、自発的に掴むものではなく
気付いたら「いいなあ」って思ってるというのは間違いはないと思うし
逆に言えば無理に恋だと思いこんだり、妥協して好きになった振りをしていても続かない、何の意味もない。って事です

そりゃ、圧倒的に正しいんだけど、
これが一番難しいのもまた事実な訳で(笑
でもだからこそ、そこで「チャンスを逃す」って事は何よりの失態であり後悔なんでしょうね
そういう出会いも中々ないですからね 珍しく惚れ顔をする幽奈さんがめちゃくちゃ可愛かったんですけど、
色々とチャレンジングな相様をお色気を交えながら魅せてくれた朧ちゃんもめちゃくちゃ可愛い話数でした
そうやって、今はまだ無自覚、というか芽生えてもいないながらも、懸命に頑張ってくれる
そんな姿がある意味物凄く可愛く美しく、それでいて尊く映るんでしょうね
答えを探し続けている朧の相様が哲学的で面白かったんですが、
いつか朧ちゃんが本当の意味で恋を知る、
目覚める瞬間もまた楽しみになる
そういう話数でもあったかな、と思います
コガラシは本当にイイ男なので、そんな瞬間が来るのもそう遠くはないかな、と
貴重なセンターカラーに起用されるほど人気が高く、望まれているのを感じているので
その意味でもこれからの朧ちゃんの頑張り、、、と気付きにも期待&注目ですね
朧ちゃんを魅せつつ、
他ヒロインの可愛さもきっちり際立たせていた秀逸な22話目でした
来週はGIGAでオールカラーの番外編もあるので、二重に「ゆらぎ荘」で楽しめそうでワクワクしてます
これからも今週みたいにコンスタントにカラーが貰えるようにアンケも頑張りたいと思う。













うむ。眼福じゃ眼福じゃ

にしても朧ちゃんみたいな「直ぐにでも手が届くヒロイン」って、これはこれで興奮するなあ
扉絵からしてヤバかったんですが(笑)健気に料理を作ったり、
(コガラシにアピールする為に)自分で胸を揉んだり、
最後は単純接触と称してコガラシにギュッとしてくれたり・・・今週も最高でしたね!(満面の笑み)
制服姿もめっちゃ可愛かったし、こりゃ早速単独回が制作されるのも不可避ですわ、、、って思いました
それに加えて、それぞれのヒロインの恋愛観も垣間見える興味深い話数だったのも尚素敵でしたね。
やっぱり、統一されてない、多様性がある方向性のが自分は好きみたいです。



恥知らずの流産キック 知るかバカうどん「ホップ★ステップ はい キック!!!」 感想

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                                これが男の醜さよ。










コミックMate VOL.10より。
個人的に、「正しいもの」だけを摂取して生きていけるほど強くはない・・・というか、
時には目の前に転がっているどうしようもない現実をめちゃくちゃに引き裂いてくれるような表現がどうしても必要になる事があります
知るかバカうどんさんの漫画たちは、今現在そんな気持ちに真っ向から応えてくれる作品の一つと言えるでしょう
どこまでも深淵で、どこまでも暗部で、どこまでも醜く、どこまでもやりきれない、、、
そんな作中観につい夢中になってしまうんですが、
正直知るかバカうどんさんに関しては薦めよう、とか(魅力を)伝えよう、とか
そんな気持ちは一切ないです
だって、そういう気持ちになるにはあまりにもハードルが高すぎますし、憚られるからです
っていうか、ぶっちゃけこーゆーのが好き(?)な方だけ読めばいい、みんなコソコソと、ひっそりと、隠れて読む方が適してるんじゃないかと
大衆受けだとか、みんなが好きだとか、そういうところから最も掛け離れた作家さんですからね
でも、個人的にはそういうハードコアな部分が大好きなんですけどね・・・。




今回も、どこまでも深淵で、どこまでも醜い漫画でした
まず、冒頭の巻頭カラーから父親の目の前で中出しセックスご披露ですからね
ちょっとグッと来ましたけど(・・・。)、同時に「おいおい・・・。」って気持ちもあったり
中学生からこんなんじゃ先が思いやられるわなあ、、、。

案の定妊娠してしまい、
冷や汗ダラダラな彼女とは裏腹に
彼氏の明はまるで何も無かったかのように明るく元気に呑気に振舞っている
それこそが男の罪、、、ひかるは不安でガチギレ、この時点から既に泥沼の様相ですが
ここから事態は思い掛けない方向に動いていきます



ここまで必死に悩んだこの娘を真っ当に幸せにしてあげたかった・・・(涙)。

今の「日常」が無くなる事を恐れた明は、
文字通り人生を懸けてお腹の赤ちゃんを殺しにいきます
快楽で溺れさせている間に腹を何度も蹴り、殴り、自分の保身の為に
容赦なく、無慈悲なまでにひかるとひかるの赤ん坊を痛めつける描写のオンパレード
流石に読んでて心がガンガン削られて行きましたが、同時に「産んで欲しい」って気持ちも妙に芽生えて来ました
それが彼女の望みならば、、、と。どう転んでも、救いようのない状況でひたすらに暗黒で、醜さだけが撒き散らされる
ただ、なんでしょうね、他のメイトの作品群は「凌辱」というコンセプトに沿って展開されているんですが
知るかバカうどんさんの作品の場合、「凌辱」という非日常的な言葉を遣うには、あまりにも生々しくて(笑)。
なんか実際にこういう事件あったんじゃないかなあ・・・って思えてしまうような“ほどほどのリアリティ”が素晴らしい・・・
いや、本人達的に言えば全然素晴らしくはないんですけど。
齢中学生にして、人殺しになろうとしている少年と
何が何でも、親になろうとしている少女
そんな狂った相様、
伊達や酔狂ではない禍々しい作中観にまた今回もヤられてしまいました
っていうか、親もこんなバカ息子を持って大変だよ・・・涙
ひかるもひかるで安易にヤラせたのがまずかった。
その意味では反面教師的な作品でもあります。男にとっても女にとっても。


 



しかし、これは復讐の物語でもあったと思います
「お前が作ったのだから、お前が一生背負え。」あの赤ん坊の胎内からの抵抗は
あくまで俺個人の勝手な想像です、という注釈を加えた上で、そういう無言のメッセージを放ってるようにも思えました
結果的に、ひかるは死ななかったし、赤ん坊も無事だった、無事だったけど、どういう子供に育つかは分からない
それも含めての“復讐”、親バレまでして正に因果応報、
ひかるとひかるの子供によるダブルの制裁こそがこの漫画の真の意図だったのでは・・・と自分的には思いましたね
明も命がけで殺しに来たのなら、ひかるも命がけで守った、生きようとした
そんな「生きる」という事自体が何よりも大きなカウンターになり得ている作劇が見事だなあ、と
鬼畜の極み、正に外道を貫いた明でしたが、その代償はとてつもなく大きいでしょう
この二人は、この家族は、一体これからどうなってしまうのか、、、
いや、大体想像出来るけど
とんでもないレベルの殺意と、
ヒロインが死んじゃうんじゃないか、、、という真の意味合いでのドキドキ感が物凄い作品でした
正直いくらなんでも死姦まで行くと(精神的に)キツいな、、、と思ってたので
全然ハッピーエンドな感じがしないんですけど(笑
ああいう終わり方で良かったと思ってます
正直、あんな状態で「これから」がグッドになっていく予感はまるでしないんですけど
なんとか、、、なんとか強く生きていって欲しい。ただそれだけですね。

にしても流産キックのインパクトは強すぎました
なんでこんな事考えつくんだ・・・!?と思いつつ、
漫画としては新しいと思いました
漫画としては新しい、、、んですが
その新しさは必要/不要かと問われると何とも言えないですが・・・笑
ただ、ものすごいレベルの悪意と、猛毒と、人間の醜悪さ、美談にはならない惨劇の相様は
思わず夢中でページを捲ってしまう魔力があり、中毒性と(ある種の)芸術性に長けてるな。と思いました
妊娠した少女をとことんまで殴って、蹴って、吐かせて、イカせて、散々ボコボコにする、、、という
そのアイディアの時点でとっても鬼畜的であり、どうしようもなく深淵だな・・・と思いましたね


ただ、ひかるは正直可愛いですね
巻頭カラーの親の前で生だし、という恥辱に
女性特有のヒスっぷりの表現、
産みたい気持ちに変わった瞬間や、
過去作で言えばいちごちゃんもそうなんですが、
ボコボコにされてるとこは、心が痛むけど、妙に印象に残る、、、のも、前半だけか(笑
後半は、、、可哀想過ぎて、明も真剣過ぎて、正に狂気の沙汰ですからね
汚物よりも醜く、災害よりも残酷な人の業が詰まっています
とんでもない地獄絵図「だけ」が展開される物語
出来れば、
読まないで欲しい(笑
だけど、読むなら誰よりもこっそりと読んで欲しい
そんな作品に仕上がっていました











知るかバカうどんさんほど、読んでいる事が自慢にならない、共有や理解から程遠い作家さんも中々いないと思います
けど、別に自慢にならなくたって、理解なんてされなくたって、それでいいんです
自分は誰かと想いを共有したくて作品に触れてる訳じゃないですから
ただ、自分「は」大好きで救われてる、、、それだけです
この作品もただ残虐性やキチガイ性を出したくて描いてるワケじゃない(と、思う)
何故なら、赤ん坊の必死な抵抗、というメッセージ性や、反面教師、因果応報という要素はきっちりと満たしていますから
違う角度から見てみれば、(実は)誰よりも“正しい事”を描いている作家さんなのかもしれないですね。
要するに、責任取れよ、女はそんなに甘くねーぞ。っていう。

夏コミの新刊も、楽しみです。きっと感想も書くので是非。


4月に出たコミックスの感想、それと総集編同人誌の感想も相変わらずよろしく(お好きな方だけ)

【この世の暗部を見に行こう】知るかバカうどん 初単行本「ボコボコりんっ!」の感想
【深淵にようこそ】ぜんぶまとめてボコボコりんッ!/知るかバカうどん 感想~知るかバカうどんの世界へ~



天野めぐみはスキだらけ! 第34話「よし!」 感想ほか(週刊少年サンデー 2016年33号)

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                          学はたまにイケメンに見えるから困る(笑)。












本当は(自分を見てくれなくて)悔しいのに、
無理矢理誤魔化して我慢して前向きに頑張ろうとするめぐみは実に健気でいじらしいなあ・・・と思いました
それは単純に態度で示さなくなった、という意味合いではある種の「成長」でもあります
でも、、、本当は「見て欲しい」はずなんです
「愛して欲しい」はずなんです
誰にでも平等に優しくされるのと、
自分だけに特別な表情を見せてくれるのとでは何もかもが違います

きっと、人は誰でも誰かにとってのナンバーワンになりたくて、
でも、そうは上手く行かない現実が転がっていて
その狭間で苦しむものだと思うんですけど
やっぱり、自分以外の「誰か」が自分よりも大切・・・というか、夢中になってる様を見せつけられるのはキツいですよね
でも、学に他意はないし、ただただ素直に憧れの女の子に焦がれてるだけで学は何も悪くないんですよね
だからこそ、気持ちの持って行きどころにめぐみは困ってしまったのだと思います
人間が本当に精神を苛まれるのは、
誰の所為にも出来ないこんなことなのかもしれません
駅に辿り着いた時、カラ元気で頑張ってるめぐみを見てたらちょっと切なくなってしまいましたね。




側に居れるだけで幸せ・・・。



しかし、今週の学は格好良かった
鈍感という弱点はあるものの(笑
ちょっと落ち込んでる様を見たら、すぐにめぐみの為に何かをしてくれる
めぐみはきっと、ジュースそのものが嬉しかった訳ではなく、そんな「気持ち」が一番嬉しかったんでしょうね
そして、自分の「好み」を覚えててくれた事にも・・・。
ルックスだけではなく、心情までも可愛すぎた今週のめぐみも満足でした、、、が、
あんまり我慢し過ぎると溜まって溜まってどう仕様もなくなるので(笑
あまり無理はし過ぎないでね・・・とめぐみには言いたいですね

ただ、どっちかっていうと勉強一筋の学よりも
半分くらいは恋愛体質のめぐみの方が学に心酔している形になってるんですよね
それはそれで少年誌のラブコメとしては妙なレアリティがあるなあ、というか
愛しの彼を想って行動的/積極的に頑張っているあたりは
むしろ少女漫画のヒロイン的というか・・・笑
普段はそっけないけれど、
時々物凄く優しい・・・という点では
確かにめぐみが半分主人公役で学が相手役、、、的な感覚もなくはないな、と
あくまで個人的な感じ方ではありますが、そんな風にも思います
取り敢えず、めぐみの哀愁に感情移入しつつ、恋する乙女なめぐみは最高に可愛かったですね
ジュースを貰う時のコマ割りの演出含めて好みな話数に仕上がっていました。




打倒!美川さん。



もう一つ、めぐみの心情にも変化がありました
先週の時点でそうだったんですが、自分の気持ちよりも
学の事を思い遣る面もここに来てちょいちょい出てる感覚があります
先週は(スキだらけだが)大人しく、邪魔にならないように努めたり、
今週は、自分の所為で成績が下がってなくてホッとする一面を見せたり、
こういうトコロもちょっとずつ「成長」を感じてますね
より彼の事を考えられるようになった、というか・・・。
あの満面の笑みには正直グッと来ちゃいました。

学的にも、努力の成果が実った訳ですし、
学の成長物語的にも良かったんですが
益々めぐみって良い娘じゃん、、、的な感触も往々にして感じられて
スキだらけなのを楽しむ、という一つの目的と一緒に
めぐみの心情、成長を楽しむ漫画としても成立して来てるなー、と。
二面的な構図へと徐々にシフトチェンジしつつある本作、
より目が離せない漫画になって来ていて正直嬉しいですね
果たして美川さん回は来るのか、
めぐみとのバチバチのライバル展開はあるのか・・・?!
その辺にも注目しつつ、また新鮮な感触になりつつある「天野めぐみ」を楽しんで行きたいですね
今週は、めぐみの心情たっぷりでその意味合いでも読んでてカタルシスを感じた話数でした

でも、最後の学は正直男の自分から見ても格好良かったなあ・・・
ありゃめぐみが心酔するのも無理ないトコロもあるかもね。
恋愛の機微、恋心の機微という面でも大分面白かった。





う~む、天使めぐみもいいけれど、
悪魔めぐみも普段のめぐみにはないセクシーさがあって実にイイなあ(笑
正直堪らん















◆天使とアクト!!

う~む、面白いねえ・・・。
実力者なのは分かり切っていた話なんだけど、
最初に先ずダメだしをされてから、即座に「切り替える」事で
単純ではなくテクニカルな凄味を伝える事に成功していますね
監督の容赦の無さと、それに対して直ぐに修正してみせる相様は
これはこれでモンスターたちの現場。。という感じで興味深いですね
それに対して驚いちゃってる時点でアクトはまだまだ成長の余地がある、って事なんでしょうね
ここ最近はホントに魅せ方が上手くなってて良いですわ 次週は巻頭カラーってことで二重に楽しみ。



◆ふれるときこえる

こういう、ゲスいのは凄く好きですね(笑
結川さんの表情がまるで悪魔みたいになっているトコロ含めて好きです
そして、引きは何やら不穏な様子、、、どんどん複雑な展開になっていってるだけに
どういう風に収束させていくかが非常に気になる。これはこれで上手い引き付け方だと思うので
展開自体も無事に面白いものになっていく事に期待。ドロドロも期待出来そう、か・・・?












しかし、週の真ん中が一番疲れますね・・・笑
疲れてても、感想は心血込めて書きますけどね!
出来る事はやっときたい、という。


空えぐみ「バツギャル」、結崎さんはなげる! 第2話中心ヤングジャンプ2016年33号の感想

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最近の天候モヤモヤしますねー。
折角高校野球シーズンなのに・・・(涙)。









☆バツギャル/空えぐみ

カワイイ。


天野家四つ子以来の登場、、、というか、まだ最終巻出てないとは驚き
あれ終わったの結構前だったと思うんですが・・・読切が出来るまで待ってたのかな
 という訳で新作。は、最近流行の?ギャルものでした
ギャル子ちゃんとかはじめてのギャルとか売れ始めてるタイミングなので狙いは悪くないですね
それに、天野家四つ子でもギャルキャラのあさひが居たしね(笑

主人公を好きになった理由がいまいちよく分からなかったんですが、
その辺はページ数の都合だったりするのかな
そこだけが物足りない印象で、
逆に言えばそこ以外は良かった印象です
30分、って時間にすれば短いと思われるかもしれませんが
何も行わずにただ待つだけなら5分でも長いと感じる生き物ですからね(笑
その辺の時間の表現はリアリティがあって上手いな、と思いました

私服姿が、(確かに)やたら可愛かったり、
自分の好きなものを理解してくれようとする姿勢だったり、
純粋に恋する乙女そのものな飛田さんはとてもキュートなキャラでした
主人公のドキドキ感も、いまいちのめり込んでいけない理由も伝わりやすくて全体的に良かったかと
別にやる気がない訳でも鈍感な訳でもなく、ただ単純に過去のトラウマがあっての事ですからね
でも、それを乗り越えて正々堂々と謝りに行った姿は正直潔くて立派だったと思う
ただ、その前に自分の色に染まってくれる飛田さんに少しグッと来てしまったのは内緒(笑
ギャルの女の子が、素直で従順なのって、意外とクるもんだなあ、と。

しかし、同時に寂しさも感じました
安易に自分を捨ててしまったようで、二律背反の想いが胸を去来してたんですけど、
それがフェイクで笑ったやら、安心したやら(笑
まあでも、
○○だから○○、
○○じゃないから○○みたいな、
勝手なカテゴライズは正直良くないですよね
誰もが勝手にその人の中で他人を「こーゆー奴」とカテゴライズしたがるけど
そんなにシンプルな生き物じゃないですからね、、、人間は。
オチも、お互いにお互いを理解し合う・・・みたいな感じで
よくまとまっていて面白かったかと
キャラも話も良く出来てて、続きも気になるので是非連載になって欲しいんですが
「二ポンゴ」「四つ子」と両方とも長期連載になってない中で3度目の連載まで辿り着けるか、、、がネックですかね

それでも、個人的にお気に入りなんで、アンケートではきっちり支持させて頂きます。



☆結崎さんはなげる! 第2話 結崎さんと砲丸を投げる

扉絵がステキだ・・・(超笑顔)。


2話目。
扉絵観てたら、早くこの衣装で砲丸投げしてくれ~っ!って実直に思えて
これはジラしなのか?ジラしなのかなあ!?と若干興奮しました(笑
読切ではそういう姿を見られる事に明らかに不快感を示してたんですが(こっそり見てた事に怒ったのかもしれないが)、
連載ではどういうリアクションを取ったり、どういう表情を見せてくれるかがとても楽しみですね
まだちょっと顔が幼くなった結崎さんに馴れてないのですが、その内馴れればいいな。

結崎さんの無防備おっぱい、おっぱい自体もイイんですが(笑顔)
こーゆー無防備な姿を晒してくれるのも若さの象徴、青春を彷彿とさせてくれて素晴らしいです
また男子は体操着姿の女子から中々目が離せない生き物ですからね・・・
その気持ちは分かるぞっ!と思いつつ、
投げる時の色気のある姿の数々もとても良かったです
確かに、すごく可愛いし、美しくもあるんですよね
この表現が益々磨かれていけば、より良い作品になるんじゃないでしょうか、、、と思いつつ
さり気に挿入されたハッタリの水着カットもまたはっちゃけててとてもベターでした
今はまだ、完全なる他人の関係性だからこそ、ワープ感含めて
ニヤニヤ出来ちゃうんでしょうね
結崎さんとこんな風に彼氏彼女っぽく遊べたら幸せでしょうに。。
って事で、個人的には存外に面白かった印象の2話目でした
純粋に砲丸投げの格好良さに大宮くんがドキッとするカットも効果的だったと思うし、これからもこの調子で健闘を願います
具体的には、今週もまたアンケ出しで(笑 頑張って欲しい!!

オチも良かったですね
砲丸というアイテムを遣って、
今はまだ(主人公に対して)無理な笑顔のカットを引きだす事に成功しています
これから結崎さんの色々な表情が引き出されるかと思うとそれもまた楽しみ♪
応援してます。



☆シンマンGP Season2 エントリー作品① ホームレスエージェント/福成冠智

今週からシンマンGPの第二弾が始まります
前回も全作品に感想付けたので、今回も好き/嫌いに関わらず、全作品に感想付けます
全部の作品を好きになる、って事は正直有り得ないので、時に貶してしまうかもしれませんが
もし好みの作品を貶されたら心の中で「分かってないなコイツ」みたいに思って下されば・・・笑

で、この作品なんですが
単刀直入に言うとそこまでホームレスらしさはなかったかな~、と
ラスボスとの最終決戦も少年漫画みたいな決着の付け方だったので
その点で少々物足りなさも感じました
もっとホームレス「ならでは」の倒し方が見たかったなあ、、、というのが正直なところでした
ぶっちゃけなんでホームレスがあんなに強いの?っていう。

ちょっと好みの作品ではなかったですね
もう少し「青年誌らしさ」も必要なのかな?と
のっけから、こんな感想で申し訳ありません・・・汗










◆もぐささんは食欲と闘う

相変わらず百草さんが可愛い・・・(笑
食べ物に対して紅潮してるだけでグッと来る、というのはズルいなあ
そして普通女子を目指す新キャラも登場、正直自分も数年前まで「いばらぎ」だと思ってました・・・(恥)。
ますます絵が可愛くなって来てるような印象もあってその意味でも堪らないですね。特にパンを食べてるあたりは。



◆かぐや様は告らせたい

バイトする必要なんてないない(笑
そして、自分を誘ってくれない事に対してイジけてるかぐや様が可愛かった。
藤原書記の振舞いも相変わらずキュートでよろしい。



◆元ヤン

突発的にどこか遠くへ旅行、、、羨ましい。
そして、陸王って何者なんだよ(笑



◆君と100回目の恋

面白いなあ
完璧超人だったのは、常ではなく
ただ単純に何度も同じ時を繰り返してたから
他の人とは経験値が最初から違う
=ズル、って事なんでしょうね

考えれば、
完璧超人である事にも理由があって然りなはず、というか
考えなくても繰り返してるから色々スゴくなった、、、って分かりそうなもんなのに
ここに来て初めて気付かされるとは・・・上手いですね。自分がバカなだけかもしれないですけど(笑
途中のラブコメ的雰囲気の演出もさすがよしづきさん、その点もすごく良かったと思います。

ただ、正直本当にこんなレコードがあるなら、やり直したい気持ちもありますよ(笑
失敗「しか」なかったですからね。他にあるとすれば精々「逃げ」くらいの。
そんな気持ちを晴らしてくれるくらいのハッピーエンドに期待。











シンマンGP、次週はラブコメ、その次も恋愛モノ、
更には中野ユウスケ(縹色の街)さんの新作も・・・!って事で
存外に楽しいシリーズになりそうで楽しみです
そして次週は最近お気に入りのかぐや様が巻頭カラー、ヤンジャンまだまだ面白くなりそうでワクワクしてます。



【その美しさに用がある】荻野純「たくさんのはじめて」 感想(Lガールズ 01)

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                                しおりが2枚もついてます(お得)









この「Lガールズ」っていう本、、、というかアンソロジーは初めて買いました
なんかA4くらいの本なのかな?って思ってたら単行本サイズでビックリ
アンソロジー、とはいえコミックスの体で荻野純さんの漫画を読むのは随分久しぶりの感覚だったので嬉しかったですね
しかも表紙!しかもしおり付き!!って事でますます笑顔になれる仕様でその点でも嬉しかった
清純で、でも官能的で、だからこそ「美しい」と思える極上の表紙だと思います
個人的には官能的であれば官能的であるほどに感動や美しさを覚える人間なので、
その意味合いでもこの表紙は正にベスト、と言えるんじゃないかと







中身は、書きたい事がいっぱいあるんですが
まず単純にすっごくニヤニヤしましたね(笑)。
憧れのあの人、
普通なわたし、
だけど、あの人にとってわたしは特別な存在で、
それが、すっごく嬉しくて、ますます愛おしくなっていく、、、という
王道のラブストーリーに仕上がっていて、これが初めての恋愛漫画と巻末コメントでは述べてらっしゃいましたが
そう思えない程にきれいに美しくまとまっている傑作だと個人的に感じました
っていうか、初めての恋愛漫画って言われて「あっ、そういえばそうだった。」って思ったんですけど(笑
扱いも本当にイイですし、お話も素晴らしいので荻野純さんのファンならきっと買って損はしないアンソロになっているんじゃないでしょうか

荻野純さんの漫画の良さの一つとして「画面がうるさくない」というのがあります
清廉な雰囲気、静けさを感じる心地良い演出、世界でまるで2人しかいないような独特な空気が流れていて
だからこそ余計に作中観にのめり込めるセンスの良さ、、、のようなものを感じますね
そして、それはこと百合漫画というフィールドに於いては利点として働いてる気もします
清純な乙女の、二人だけの世界・・・を表現するにあたっては
これ以上ないくらい向いている表現技法だな、と
そんな風にも改めて思えました

何より、キャラがいい。
しっかりと、今思う気持ちに正直に、(流されずに)考えて、自分の意志で答えを出した宮原さんも良かったし
普段は凄くクールで大人びてるけど、時に情熱的で、気持ちを抑えられない清水さんも最高でした
普通に考えたら、好き好きオーラが強い宮原さんのが告白しそうなのに
むしろクール系の清水さんから告白される、、、っていうのが逆にグッと来ましたね
印象でキャラを動かしてないというか、
一面的に描かれてないのが凄く良かったと思います
普段は、冷静で、落ち付いている清水さんが
ところどころで抑え切れない自分を出して、恋する乙女そのものになる相様は意外性もあったし、
「宮原さんじゃなきゃ見れなかった」可愛さに満ちていて凄くイイな、と

清水さんは、八方美人じゃないのが更に好きですね
「特に用が無い人と話す必要は無い」ってセリフがありましたが
誰にでも優しくされるのと、
自分だけに優しいのとでは印象はまるで違う
特別感が全く違います
だから、余計に視点キャラである宮原さんに感情移入出来るし
「自分だけに見せてくれる表情」にニヤニヤ出来たのだと思いました



もう一つ・・・この漫画では荻野純さんの確かな音楽愛が感じられました
まず、バンドから話が広がる、というのが荻野さんらしい、と思いましたし
CDの帯を捨てずに取っておく描写は音楽ファンあるあるで、そういう細かい点も良かったかな、と
何よりも、音楽の力に、歌詞にヒントを貰って、それを自分の力に変える描写が素晴らしかったですね
こういう描写は心から音楽のパワーを信じてないときっと描けないんじゃないか、と思うし
音楽を通じて仲良くなる、愛が深まって行く、、、という作劇も正に自分のツボそのものでその点でも良かったです
音楽で出会った二人が、音楽に後押ししてもらって結ばれる、、、という顛末もまた美しかったかと。
一緒にライブ行ったり、盛り上がったり、そりゃ楽しいだろうなあ・・・と思いつつ、
その後はガチの百合セックス描写も多々あったりして
ストーリーは勿論、
色濃い官能描写も楽しめる一作に仕上がっています
割とお話と官能描写のバランスがとても良いので、その意味合いでも是非
清水さんが「無理しなくていいからね」って言った辺りも嘘や心の無い言葉は必要ない。というキャラクターの美意識が感じられてとても好きでした。
それに対して真摯に答える宮原さんも良かったですし、お互いの愛を確認し合う部分含めてとても荻野純さんらしい“誠実さ”に溢れている作品だったと思います
「γ-ガンマ-」やこの間発表した「透明人間の骨」とはまた毛色が違う作品になってますが
こういうあったかくて、ニヤニヤ出来て、素直に愛情を描く荻野作品もこれはこれで素晴らしいなあ、、、と思えたので
きっと今までのファンも気に入ってくれる・・・はず!って個人的には思ってます
あと、こんな短期間で荻野さんの漫画を二本も読めてそれもまたいちファンとして幸せでしたね。


そう、この漫画は「荻野純さんらしさ」が詰まってる、と初見の時純粋に思ったんです
音楽から始まるラブストーリー、キャラの音楽に対する真摯な愛情、
自分だけに見せてくれる表情、という演出や
無駄に仲良くしない、
八方美人にはならない、
心の無い言葉なら要らない・・・という荻野作品ならではのシビアなスタンス
そして、後半のビックリするくらい甘くて蕩けるようなイチャラブ、、、と
ファンとして荻野純成分を強く感じずにはいられない作品でした
それがまた恍惚的でしたし、
ジャンルは変わっても(?)ブレない芯を感じましたね

その上で、純粋な恋愛漫画、という新鮮味や
愛情を感じさせるラブラブセックス、という新境地も切り拓いていて
これからこの分野で荻野純さんの作品を読めるんだ・・・!と考えると非常にワクワクもする作品でもありました
肉欲があるのは、「好き」な気持ちがある何よりの証拠、、、というニュアンスを感じさせる言葉の数々も頷けるセリフ回しで凄く良かった
最後の、ベッドの上での満たされた二人の表情も良かったですし、
一方通行ではない“お互いが同じくらい想い合っている愛”を感じさせたエンディングも笑顔になれました
全体的に、すごく沁み込むような趣ある作品になっているので、純粋に恋愛漫画、漫画としてもレベルは相当高いと思われます
雨の中で初めて読んだんですけど、そんな雰囲気にも良く似合う最高の作品でした。きれいなものを、どうもありがとうございました。












「キャラの本音」がきっちり伝わって来る作品はやっぱり面白い。
そんな風にも思えたのもとてもツボな読切でした。
ちなみに、次号予告にも名前がある(!)ので
次号02(9月発売)のLも凄く楽しみです♪

個人的に、普段はやや幼い宮原さんがセックスの時に見せる官能的な表情もすごく良かったですね・・・笑


ゆらぎ荘の幽奈さん 第23話「攻め過ぎる狭霧さん」 感想(週刊少年ジャンプ2016年33号)

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                           扉絵の時点で神回確定済みなのがスゴイ。









ええと、普段掲載順云々についてはあまり触れないようにしているんですが、
それは何故かというと、「自分が好き」という事実の前では掲載順が高かろうが低かろうが、
売り上げが高かろうが低かろうが、話題になってようがなってなかろうが一切関係ないと思ってるんです
それがどういう人気でどういう評価であっても、“自分が好き~”っていう根源的な気持ちの前では全く無意味ですから

ただ、今回だけは書かせて下さい
今週、掲載順2番手です
これが、どれだけ嬉しかったか、どれだけ感慨深かったか・・・
しかも、大好きなミウラタダヒロセンセの作品がこんなに前に載ってる!!っていう興奮が半端なかったです
ジャンプを買って後ろから捲って今週のゆらぎ荘の掲載順を確認するのですが、
どれだけ捲っても全然出てこない、
一番手のセンターカラーまで出てこなかったのでその時点で「えっ・・!?」とは思ったのですが
まさか、巻頭の次に掲載されているとは、正直考えもしませんでした
ここ数年でラブコメ漫画が2番手を飾った記憶がないのですが、
それを含めて偉業を達成したなあって感覚ですね
改めて、おめでとうございます!!



これはこれでアリ。


こんなにも嬉しい気持ちになるのには2つ理由があります
まずは、純粋に「ゆらぎ荘の幽奈さん」という作品が大好きで信じている事
初回から絶賛し、主人公であるコガラシの誠実さとヒロインが彼を想う過程の丁寧さを褒めちぎって来た身としては
最高の形で努力が報われたなっていうか、感想もアンケも欠かさず、ファンレターまで出して来て本当に良かった・・・!って気持ちが強いです
どうだ!というか、見たか!っていうか(笑
特に俺は「少年誌のちょっとエッチなラブコメ」を崇拝しているので、その点でも堪らない
他のどんなジャンルよりもラブコメが大好き!!って人間なので、その意味でもゆらぎ荘が2番手を獲ってくれた事に対する感謝は深いですね
なんせ、戦う事よりも官能的/恋愛的な事柄の方が重要だとすら思ってますから。

もう一つ、ここ数年WJで自分が推す作品群がことごとく成功しなかった現実があります
パジャカノで復帰して以降、クロマネやその後の作品であるバディストライク、更にミウラセンセの前作もそうでしたし
散々悔しい想いを味わって、味わい切って来た俺だからこそ、こんなにも嬉しく思える、、、というのも正直あると思います
好きな作品が、本命が中々生き残れない厳しい時代がそれこそ「初恋限定。」「P2!」の頃からずっと続いてたので
本当にここまで長かった、、、と思いましたし、
ようやくWJで一番好きな作品が続いてくれた・・・!という感動が確かにありますね
特に自分みたいなお色気描写含むラブコメが大好きな人間にとっては厳しい時代が随分続いたのではないでしょうか

正直、バディストで盛大に躓いた後でのこれ、っていうのも大きいと思います
あれで「もう自分好みの作品はWJでは無理かな。。」ってはっきりと感じてたので
そこからのこの大逆転っぷりが凄いっていうか笑
「恋染紅葉」の小鳥ちゃん編であれだけ感動したのにも関わらず、
物語は長期連載にはならなかった・・・という悔しさも感じてたので
ミウラファン的にも、ラブコメファン的にもこの大躍進はすげえ嬉しいです
今週は正に色々と噛み締めるべき、感慨深い号数になっているでしょう

ただ、もうある程度の人気は博せた状態~とは言え
ここは戦場である事は間違いないですから
油断せずアンケ投函は続けて行きたいですし、
ファンレターも出したいですね
ここまで来たら、
もう巻頭狙いましょう!!って勢いで
これからも毎週のアンケ出しに感想は一切欠かさず頑張って行きたいですね

取り敢えず、1話目から、その前のミウラセンセの読切群から、もっと前の「恋染紅葉」の読切版から魅せられた身としては
今週の掲載順、2番手、巻頭の次に載っている、、、というのが凄く嬉しかったですし
ゆらぎ荘ファン的にも、ミウラセンセのファン的にも誇れる出来事だな。って強く思いました
これからも当ブログは「ゆらぎ荘の幽奈さん」を全力で応援していきますよー!!




全力でカワイイー!!


という事で今週は狭霧祭りでした
もう何も考えずとも、ただただ狭霧はんの魅力に夢中になってればいい話数で
そのシンプルさと分かりやすいコンセプトが何よりも秀逸なお話に仕上がってましたね
 ただ、その一方で、最後にはきちんとラブコメ成分も補給、
コガラシが紅潮しながら褒めてくれた水着をチョイス。。と、
きっちりヒロインの可愛さやお色気だけではなく
内面的な可愛さ、それに伴うニヤニヤキュンキュン要素の表現に関しても抜かりがないのが流石でしたね
こういう、ふんわりと漂う心地良い青春ラブコメ感を醸し出せるのが本作のレベルの高さを象徴していて
ただ単にお色気だけで勝負している漫画ではない~と個人的にははっきりと思います
ルックス的な意味合いでも、内面的な意味合いでも女の子の可愛さを表現出来てるのが凄い、という話ですね

何気に、本気で妖怪だと思って来て
常に用心を怠らないコガラシの生真面目さにも注視してもらえたら。と思います
多少細かいですが、ああいうのも重要だと思うんですよね
彼の誠実さを表す意味合いでもね。
個人的に「気を引き締めねーと」のトコロは感心ポイントだったと思ってます。いつだって、そんなコガラシだから人に好かれる訳で。




カワイイ。



しかし、今週の狭霧はやっぱり可愛かったですね
うららとのやりとりでちょろく言いくるめられてるトコロがまず可愛いし、
コガラシの前で恥じらっている表情等もグッと来るものがありました
なんかもうラブコメの王道!をきっちり貫いている印象で
コガラシの反応含めて素晴らしかったですね
そういえば「恋染紅葉」でも水着試着回があったな~、とか思い出しつつ(笑
うららの(色々な意味合いでの)攻めっぷりもまた見事でした
というか、
こういう回が2番目に載っている、って時点でジャンプ自体が攻めてると思ったんですけど笑
そうそう、他人に嫌われないように~って波風立たない無難なジャンプよりもこういうジャンプが本来のジャンプだと思います(自分の中で)
最後の、はだけてるトコロを思い切り見られるカットも狭霧の紅潮フェイス含めて素晴らしかったですね
ラブコメのお色気サービス分のおいしさと、精神的なニヤニヤキュンキュン感の表現も併せて詰まっている傑作回に仕上がってたかと思います
狭霧の可愛さといじらしさがこれでもか!と詰まっていて前回の狭霧回の内容を完全に越えていたかと。

なんで2番手を獲得出来たのか、って考えると
やっぱ主人公のコガラシが強くて頼れる男であること
あと朧ちゃん以降の展開がかなり受けてるんじゃないですかね
ジャンプラブコメの主人公でここまで強い主人公はいなかったですし、
敵をワンパンで倒しちゃう単純明快さも少年ウケに役立ってくれたのかな・・・って
思います
朧ちゃんも出て来て早々単独回を、それもカラーで獲得するくらいですから
かなりの反響があったんでしょうし。。って考えるとやっぱ龍神シリーズが相当好評だったんじゃないですかね(アンケ層的にも)
コガラシの強さもはっきりと示せたし、強力な新ヒロインも獲得出来たしであのシリーズはやっぱ相当の好手だったんだなあ・・・って今となっては感じますね。
そんなミウラタダヒロセンセの手腕に、乾杯。












うむ。(超笑顔)
最高ですばい・・・!
今週はジャンプGIGAでオールカラー8P番外編もあるのでそちらも要チェック!です

あとこれを機に単行本1巻の感想もよろしくお願いします。
コガラシの漫画だな~。と思った ゆらぎ荘の幽奈さん 1巻/ミウラタダヒロ
これを読めば、序盤から誠実な漫画ってのがよく分かる、と思いますし、そう伝わるのを(ファンとして)信じています。





君が選ぶ道 ボクガール 11巻(最終巻)/杉戸アキラ

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遂に最終巻が出ました。










本当に・・・
本当に瑞樹っていう主人公にはここ数年ずっと夢中になり続けて来たので
これで終わってしまうのが本当に寂しいですね
でも、葛藤の期間も
三角関係の長引かせ時も
ここらで幕引きなのは或る意味ベストなんじゃないかな。とも思います
これ以上悩み続けてたら瑞樹が流石に優柔不断過ぎますし、
逆に10巻分悩み続けて来たからこそ最後の涙にも説得力があったのだと感じてます
ここまで悩んで苦しみ抜いて来たんだから、伊達や酔狂ではない想いがあるのだから、
もう彼自身の本音に素直に生きる事も許されるんじゃないか・・・って思える
そんなキャラの悩み苦しむ気持ちを許す様な優しさ、慈しみも感じられるような最終巻に仕上がっていて
個人的には何一つ後腐れも蛇足巻もない盤石のハッピーエンドに相成っているんじゃないか、、、って素直に感じましたね。

この11巻は、兎角キャラが「選ぶ」巻だったと思います
藤原さんは猛への想いを完全には割り切れないまま引き摺っていて
猛は自分の気持ちを誤魔化し続けてここまで来た感があった
瑞樹は言わずもがな男も女も選べずにここまで来た。
だけど、みんな「選んだ」
藤原さんは振り切れなかった想いへの決別を
猛は、最高のタイミングで男らしい決断を
瑞樹は、それまでの三角関係を収束させる最高の選択を、、、したんですよね

そして、それはみんなの“成長”を描く事とイコールにも成っていました
藤原さんは、グジグジと過去の恋を引き摺らない、強くてイイ女になってましたし
猛は常識との狭間で悩み続けた分、そんな全ての葛藤を引きうけてそれでも、って言える強い男になった
瑞樹は、ようやく積年の想いを、目を背けて来た自身の本音を受け入れ、自分に素直になる事が出来た、、、と
誰もが誰もそれまでの燻っていた感情にケリをつけて一歩前に進む事が出来ているエンディングだからこそ
今こうやって素直に大手を振って「素晴らしい。」って類の感想を書けているのだと思います
ちゃんと三角関係にケリを付けて、他のサブキャラ達のその後も描いて、ロキちゃんと瑞樹の優しい別れも済まして。。と
個人的には、という注釈を付けた上で物凄くきれいにまとまっている漫画に仕上がったんじゃないか、って思いました
山田と大川さんがなんだかんだくっ付いてるのも、それはそれで収まるべきところに収まってる感じでとてもイイですね(笑
瑞樹が女の子女の子しててめちゃくちゃ可愛かったり、お姉さまになったり、
時にイケメンになったり、男の娘になったり(笑)、男の時に男に告られたり、、、と
色々と面白いトピックスが多々あって読者を飽きさせない作品でしたが
最後の最後は「みんながみんな素直になる」という
これ以上ないくらい潔い、引き延ばしでも短期でもない最高の塩梅で終わった作品だった。。といちファンとして思いますし
そしてそういう作品に仕上げた杉戸アキラさんの手さばきを誇りに思います。素敵な作品を、本当にありがとうございました。約3年間、お疲れ様でした!!



個人的な話になるんですけど、
「ボクガール」は自分に自信を植え付けてくれた作品でした
前のブログで自分の推している漫画がことごとく(人気的な意味合いで)上手く行かない中で
新ブログになってから始めに(ブログの軸として)「次の各話感想はこれだ!」と選んだのがボクガールでした
元々1巻から感想を書いていたのと(皆勤!!)、
当時(連載中の漫画の中で)一番好きな漫画がボクガだったんで
満を持して、という形で感想を書き始めたんですけど、
まさかそこから約2年感想を書き続けられるとは思って無かったですし、
センターカラーでエンディングを迎えられるとも思って無かったです
メディアミックスもあり、
連載回数も100話を越えてしまって
更に、終わり際も美しく・・・と
何もかもが上手く行った印象で
一つの漫画の感想を意気揚々と(年数を越えて)書き続ける、という楽しさを初めてといっていいくらい、純に教えてくれたのがこの「ボクガール」でした
ここで得た自信が、応援が少しでも力になれたかな?って感覚があったからこそ
きっと今各話感想を書いている作品へ向かうパワーと躊躇の無さが得られたのだと思います
なんせ各話感想を書いている作品が10巻を越える、っていう経験自体なかったですから
凄く良い流れと運気を持って来てくれた作品であり、
ヤンジャンを毎週購読するようになったきっかけになってくれた作品でもある
そして、何より毎週瑞樹や藤原さんやロキちゃんにニヤニヤするのがこれ以上なく楽しすぎた(笑
正に自分の感想人生に於いて一つのターニングポイントになってくれた重要な作品である事は間違いないです
そんな「初めて」を沢山くれた杉戸アキラさんの次回作に期待しないわけがないので
また、良い頃合いに読切なり次回作の連載が届くようにと祈っています!

最終話付近の見開きの連発は、
ここまで読んで来た読者ならニヤニヤする事間違いなし!!
ってクオリティに仕上がってると思うので(笑
もう、何も考えず
シンプルにイイ女になった藤原さんと、イイ男になった猛と、主人公らしい答えを出した瑞樹の相様、誰よりも可愛くなった姿を楽しんで欲しいですね
キャラの心情にも丁寧に寄り添った内容に仕上がってるので、きっと誰もが納得出来るエンディング、、、だと思います
兎角、素晴らしくきれいに、それでいて「らしく」まとまった最高の最終巻であり
一つの性転換ラブコメの傑作として、もっと言えばいちラブコメとして傑作に仕上がったな、と感じました
瑞樹が選ぶ道を、猛が出す答えを、藤原さんが告げる想いを―――――
是非、味わってもらえれば。といちファンとして願ってます
改めて、ありがとうございました。














ところで、オマケ漫画が8ページも描き下ろされてるんですが、
これがまた瑞樹がお手製の弁当を猛に作って来る。。という堪らん内容になっているので
単行本ならではのスピード感、ドラマティック感の2割増しの感覚も含めて
是非雑誌で読んでた方も単行本もチェックして欲しいな。って思います
また、この時の瑞樹がめちゃくちゃ可愛くて・・・!
益々ガーリーな仕上がりになっているので
本誌で読んでた方もきっと新鮮な楽しみもある最終巻になっているんじゃないかな、って思いますね
固唾を呑んで見守る瑞樹もカワイイし、色々な意味で役得なオマケ漫画になってます

個人的には、既に雑誌で最後まで読んでいたので
久々に「最新の可愛すぎる瑞樹」に触れる事が出来て凄く嬉しかったです・・・!
杉戸センセには最後の最後まで感謝、ですね。大好きな漫画です。心から。


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